2024年9月22日〜24日,27日に、西日本を旅してきました!!
行き先は、以下の通りです。
- 22日:姫路城
- 23日:下関
- 24日:山口県
- 27日:鳥取砂丘
この記事では、初日の観光で見聞きしたものをまとめています。
姫路城
名古屋を出発し、下道で約6時間。
姫路城に到着です。
実際に見聞きしたものを記す前に、姫路城について簡単に紹介します。
姫路城とは?
姫路城は、兵庫県姫路市に位置する名城です。
1993年に日本発の世界文化遺産となり、多くの観光客で賑わいを見せる場所となっています。
世界文化遺産以外にも、国宝,重要文化財,特別史跡に指定。
これだけで、姫路城の価値が垣間見えますね。
姫路城が世界的に評価されている点について、以下のようなものが挙げられます。
- 木造建築で美的完成度が最高峰
- 17世紀初頭に建築されたものが良好に保存
- 日本独自の城郭構造
- 築城してから大きな戦災を受けていない
特に最後に関して、大きく攻撃を受けたであろう2つの歴史的イベントを乗り越えたため、「不滅の城」と呼ばれることもあります。
コラム
2つの歴史的イベントとは、以下の2つを指します。
- 大政奉還
- 太平洋戦争
大手門
姫路城には3つの入口、北の北勢隠門跡,東の喜斎門跡,南の大手門の3つがあります。
私は多くの人が利用するであろう、大手門から入りました。
実際に正面玄関として機能していたようで、防御力の高い高麗門形式が採用。
機能的かつ美しい構造でしたが、明治時代に取り壊すことに…。
そのため、現在の大手門は1938年に建築し直したものになります。
場所や見た目は、当時と異なるそうです。
しかし、荘厳な雰囲気がしっかり漂っており、観光客の心を掴ませてくれます。
建て直したものとはいえ、戦前のものが残っているっていうのもすごいことですよね!!
菱の門
入城券を購入し、歩みを進めると最初に見えてくるのが菱の門です。
姫路城にある門のうち、過去にあったものも含めて最大の門になります。
ちなみに、門は大小60以上もあったそうです。
そして、菱の門から姫路城の防御力,攻撃力の高さを思い知ることになります。
まずは、上り坂。
地味ですが、攻めてきた兵士の体力とスピードを落とします。
ちなみに、菱の門までの通路は真っ直ぐではありません。
入城してから左に曲がり、少し歩いて右に曲がると菱の門へたどり着けます。
真っ直ぐ進ませないだけで、勢いは小さくなるでしょう。
そして、写真の左中央に見える、四角や三角の狭間。
長方形からは弓矢、それ以外の狭間からは鉄砲を放ちます。
いかに戦いを想定して造られているかが、よく分かりますね。
百間廊下
百間廊下(ひゃっけんろうか)は、長さが300mもある長屋です。
城外側に長い廊下,城内側に部屋が配置してあり、西の丸御殿で働く女中が住んでいたと考えられています。
また、西側の山が姫路城に迫っていたため、西側からの攻撃は弱かったとのこと。
その弱点をカバーするために百間廊下が造られ、廊下側には狭間や石落としなどが設置されています。
特に狭間は機能しており、雨天時にも火縄銃を使用できたメリットがあったみたいです。
ただの長い廊下かと思えば、かなりの防御力を誇っています。
考えた方の頭の良さが、よく分かりますね。
ちなみに、百間廊下内は博物館として機能しています。
防御の仕組み,姫路城の構造,歴代城主に実物の瓦など、姫路城で学びたかった全てが詰まっていました。
中でも、最も心を惹かれたのは千姫の解説展示です。
千姫の生涯を簡単にまとめると、以下の通りです。
- 1597年千姫の誕生
父:徳川秀忠 母:浅井江
山城国伏見城内の徳川屋敷で誕生
- 1603年結婚
当時7歳で豊臣秀頼と結婚
大阪城へ移住
- 1615年大阪夏の陣(豊臣家VS徳川家)
豊臣家滅亡
夫の豊臣秀頼は自害
徳川家康の命で千姫は救出
- 1616年再婚
本多忠刻(徳川四天王の一人)と再婚
- 1617年姫路城へ移住
本多忠政の転封のため
- 1618年勝姫が誕生
第一子
- 1619年幸千代が誕生
第二子
- 1621年幸千代の死去
- 1626年身内の不幸と出家
夫,姑,母が死去
江戸城に入って出家
- 1666年千姫の死去
江戸城で死去
享年70
以上です。
壮絶ですよね。
そもそも7歳で結婚って…。
私が7歳の頃って、持って帰ったカマキリの卵を家で孵化させたぐらいの時ですね…。
精神年齢に大きな差がありそうです。
これらの展示以外にも、触れる展示なんかもあります。
↑のような柱の構造や石垣の構造、姫路城の白い塗料の成分など、面白いばかりです!!
学びに関しては百間廊下が本体なので、絶対に足を運びましょう。
大天守
ここまで城内の名所を回ってきましたが、天守閣には行かないといけませんね。
白くずっしりとした迫力は、白鷺城の別名に恥じぬ美しさです。
元サギの研究者として、これだけでテンションが上がります…!!
さて、姫路城は一つの大天守と3つの小天守が繋がっている、「連立式天守」という構造をしています。
四隅に天守があることで、死角を無くしているのが特徴です。
また、環状であるが故に内側には中庭ができ、中庭へ来た敵に一斉攻撃を仕掛けることもできます。
防御において、天守の究極形態とも言えるでしょう。
そんな天守閣へ入るためには、まずは靴を脱ぐところから始まります。
靴を脱ぎ、支給された袋に入れて持ち運びます。
足を運んだ日が混雑していたためか、この靴を入れた袋がかなり邪魔です。
百間廊下でも同じように持ち運ぶことになりますが、天守閣では人数が多いので、厄介な存在になります。
大きめのリュックで訪れた方は、袋ごとリュックの中に入れてしまいましょう。
いよいよ入城し、まずは地階からスタートです。
姫路城は外から見ると5階建てですが、実は7階建ての構造になっています。
いわゆる5層7階。
その理由は、敵を困惑させ、最上階への到着を遅らせるのが目的です。
中に入って、この解説を見るまで分かりませんでしたね…。
最上階を目指しつつ歩みを進めていると、いくつか解説展示が目を引きます。
特に気に入ったのが、この解説展示です。
こういうの大好きです…!!
下の内容なんて姫路城に関係ないですが、読み込んじゃいましたね。
博物館や相当施設で、私は隅から隅まで解説を読むようにしています。
内容によって、自分の食いつきの差をかなり感じるんですよね。
そして、この解説はめっちゃ食いつきました。
水族館や動物園ではともかく、城の展示でここまで興味を惹かれたのは久々ですね。
他の展示や解説を見ながら階段を登っていき、ついに最上階へ到着です。
最上階から見える景色は見事!!
現代でここまで見通せるなら、敵が来たら一瞬で分かっちゃいますね。
刑部おさかべ神社
最上階には、刑部明神を祀っている刑部神社があります。
この神社に伝わる、宮本武蔵のエピソードが有名です。
簡単なストーリーはこんな感じ。
- 宮本武蔵が妖怪退治を命じられて天守へ
- 3階の階段に差し掛かると火災&地震が発生
- 刀に手をかけると異変がとまった
- 最上階で妖怪を待った
- 明け方に眼の前に姫が降臨
- 姫は「妖怪逃げたから褒美に宝剣をあげる」と伝える
- 郷義弘の名刀をゲット
とこんな感じです。
超展開ですよね。
そんな刑部神社のご利益は、縁結びです。
私もしっかりお祈りしておきました。
特別公開:搦手道
2024年9月1日~2024年9月30日まで、姫路城の一部が限定公開されていました。
場所は、姫路城東部の搦手の道。
敵軍勢の勢いを潰す、鉄壁の防御システムは実に見事…!!
井郭櫓で受付し、そのまま入城しました。
との一門
ちの門とトの櫓を見学し、との一門へやってきました。
姫路城といえば白く美しい城ですが、ここだけ色が塗られていません。
との一門が塗られていない理由として、秀吉の時代に建てられたからだと言われています。
秀吉の敬意を表して、ここだけ色を塗らずに昔の姿を残したのでしょう。
憶測の域は出ませんがね…。
との二門
との一門を通過して90°に曲がると見えてくるのが、との二門。
敵兵士とは逆走する形で歩みを進めていますが、との二門までの道のりは激坂となっており、兵士達は疲弊した状態で門をくぐることになります。
そんな兵士を、との一門から攻撃して兵力を削ぎ落としたそうです。
長壁神社遺趾
現在は大天守6階にありますが、前までは二門と三門の間にありました。
刑部と長壁の表記が違うのは、謎ですね…。
との三門跡
激坂の道中に、との三門があったそうです。
大政奉還で明け渡した際に、払い下げられたと言われています。
との四門
我々のゴールかつ、敵兵士の入口である「との四門」です。
一方通行なので、ここから登られないのが悔やまれます。
姫路城の基本情報
姫路城の基本情報を紹介します。
料金 | 大人(18歳以上):1000円 小人(小中高生):300円 |
住所 | 兵庫県姫路市本町68 |
電話 | 0792851146 |
営業時間 | 9時〜16時 |
休城日 | 12/29,12/30 |
公式サイト | こちら |
まねきのえきそばピオレ姫路おみやげ館店
退城し、せっかくなので姫路名物を食べに姫路駅へ。
和風だしに、かんすい入りの中華麺を合わせた、えきそばを頂きました。
中華麺とだしって、いびつな組み合わせですよね。
合うのだろうかと疑心暗鬼で食べ始めると、意外と食べたことのある味が口の中に広がります。
味はにゅうめんに近く、ホっとする味です。
姫路城に足を運ぶ際は、お試しあれ!!
まねきのえきそばピオレ姫路おみやげ館店の基本情報
まねきのえきそばピオレ姫路おみやげ館店の基本情報を紹介します。
料金 | 180-1250円くらい |
住所 | 兵庫県姫路市豆腐町222 ピオレ姫路おみやげ館内 |
電話 | 079-262-6611 |
営業時間 | 11時〜20時 |
定休日 | 不定休 |
公式サイト | こちら |
角島へ移動
姫路城を後にし、山口県の角島を目指します。
とはいえ、到着は翌日。
この日は、広島県で車中泊しました。
この後の続きは、↓をご覧ください。
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