茨城県大子町にそびえる袋田の滝は、日本三大名瀑の一つとして知られています。
その雄大な姿は四季折々に表情を変え、訪れる人々に深い感動を与えてくれます。
特に、秋の紅葉や冬に滝が凍結する「氷瀑」は、他では味わえない絶景として多くの観光客を魅了。
この記事では、この袋田の滝へのアクセス方法を詳しく解説します。
東京、名古屋、大阪といった主要都市からのルートに加え、現地での移動手段や知っておくと便利なことも紹介します。
公共交通機関で袋田の滝へ向かう

公共交通機関を利用する場合、袋田の滝の最寄り駅はJR水郡線の袋田駅、または常陸大子駅です。
東京からのアクセス

東京方面からは、主に電車と高速バスの二つの方法があります。
電車でのアクセス
JR常磐線特急とJR水郡線を乗り継ぐルートです。
乗り換え区間 | 所要時間目安 |
---|---|
品川駅・東京駅・上野駅〜水戸駅(JR常磐線特急) | 約1時間10分〜1時間30分 |
水戸駅〜袋田駅(JR水郡線) | 約1時間10分〜1時間20分 |
水戸駅〜常陸大子駅(JR水郡線) | 約1時間15分〜1時間25分 |
- 合計所要時間:
- 約2時間30分〜3時間(乗り換え時間は含みません)。
- 運賃目安:
- 片道約5,500円〜6,500円(乗車券と特急料金を含みます)。
高速バスでのアクセス
東京駅から直行する高速バスも利用できます。
- ルート:
- 東京駅八重洲南口から茨城交通の高速バス大子線に乗車し、「袋田の滝入口」または「やみぞ前」バス停で下車します。
- 所要時間目安:
- 約3時間〜3時間30分。
- 運賃目安:
- 片道約3,000円〜3,500円。
- 注意点:
- 高速バスは運行本数が限られている場合がありますので、事前に時刻表を確認することをおすすめします。
名古屋からのアクセス

名古屋からは新幹線を利用するルートと、飛行機を利用するルートがあります。
新幹線と電車でのアクセス
東海道新幹線で東京駅まで移動し、そこから電車を乗り継ぎます。
乗り換え区間 | 所要時間目安 |
---|---|
名古屋駅〜東京駅(東海道新幹線「のぞみ」) | 約1時間40分 |
東京駅〜袋田駅または常陸大子駅(上記参照) | 約2時間30分〜3時間 |
- 合計所要時間:
- 約4時間30分〜5時間30分(乗り換え時間は含みません)。
- 運賃目安:
- 片道約15,000円〜17,000円(乗車券、新幹線特急料金、特急料金を含みます)。
飛行機(茨城空港経由)でのアクセス
中部国際空港セントレアから茨城空港へ飛び、そこからバスと電車を乗り継ぎます。
乗り換え区間 | 所要時間目安 |
---|---|
中部国際空港セントレア〜茨城空港 | 約1時間10分 |
茨城空港〜水戸駅(連絡バス) | 約40分 |
水戸駅〜袋田駅または常陸大子駅(JR水郡線) | 約1時間10分〜1時間25分 |
- 合計所要時間:
- 約3時間30分〜4時間30分(フライト、バス、電車それぞれの移動時間は含みません)。
- 運賃目安:
- 片道約10,000円〜20,000円(航空券代により大きく変動します。これにバス代と電車賃が加わります)。
大阪からのアクセス

大阪からも新幹線と飛行機、どちらのルートも選択できます。
新幹線と電車でのアクセス
新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで移動し、そこから電車を乗り継ぎます。
乗り換え区間 | 所要時間目安 |
---|---|
新大阪駅〜東京駅(東海道新幹線「のぞみ」) | 約2時間30分 |
東京駅〜袋田駅または常陸大子駅(上記参照) | 約2時間30分〜3時間 |
- 合計所要時間:
- 約5時間30分〜6時間30分(乗り換え時間は含みません)。
- 運賃目安:
- 片道約18,000円〜20,000円(乗車券、新幹線特急料金、特急料金を含みます)。
飛行機(茨城空港経由)でのアクセス
神戸空港または関西国際空港から茨城空港へ飛び、そこからバスと電車を乗り継ぎます。
乗り換え区間 | 所要時間目安 |
---|---|
神戸空港または関西国際空港〜茨城空港 | 約1時間15分〜1時間30分 |
茨城空港〜水戸駅(連絡バス) | 約40分 |
水戸駅〜袋田駅または常陸大子駅(JR水郡線) | 約1時間10分〜1時間25分 |
- 合計所要時間:
- 約4時間〜5時間(フライト、バス、電車それぞれの移動時間は含みません)。
- 運賃目安:
- 片道約12,000円〜25,000円(航空券代により大きく変動します。これにバス代と電車賃が加わります)。
現地での移動手段
袋田駅や常陸大子駅に到着後、袋田の滝までは以下の方法で移動できます。
移動手段 | 所要時間目安 | 運賃目安または特徴 |
---|---|---|
JR袋田駅から路線バス(茨城交通「袋田の滝行き」) | 約10分 | 大人260円。 滝本バス停下車後、徒歩約10分。 |
JR常陸大子駅から路線バス(茨城交通「袋田の滝行き」) | 約20分 | 大人420円。 滝本バス停下車後、徒歩約10分。 |
JR袋田駅から徒歩 | 約40分 | 約3km。 自然を楽しみながらの散策に。 |
JR袋田駅からタクシー | 約10分 | |
AI乗り合いタクシー「たくまる」 | 大子町内を運行する予約制乗り合いタクシー。 | |
カーシェアリング | 袋田駅周辺で日産リーフのサービスあり。 |
自家用車で袋田の滝へ向かう

自家用車でのアクセスは、荷物が多い場合や、周辺観光も楽しみたい場合に便利です。
東京からのアクセス
東京からアクセスする場合は、以下のとおりです。
- 主要ルート:
- 首都圏中央連絡自動車道から常磐自動車道に入り、那珂インターチェンジで降ります。
- 那珂インターチェンジからは、国道118号線を大子町方面へ北上します。
- 所要時間目安:
- 約2時間30分〜3時間30分。
- 高速料金目安:
- 約3,000円〜4,000円(ETC割引適用時)。
- 注意点:
- 休日や観光シーズンは、常磐自動車道や国道118号線が混雑する場合がありますので、時間に余裕を持ってお出かけください。
名古屋からのアクセス
名古屋からアクセスする場合は、以下のとおりです。
- 主要ルート:
- 東名高速道路または新東名高速道路から圏央道または中央自動車道を経由し、北関東自動車道へ。
- そこから常磐自動車道に入り、那珂インターチェンジで降ります。
- 那珂インターチェンジからは、国道118号線を大子町方面へ北上します。
- 所要時間目安:
- 約6時間〜7時間30分。
- 高速料金目安:
- 約10,000円〜12,000円(ETC割引適用時)。
- 注意点:
- 長距離の移動となりますので、こまめに休憩を取り、安全運転を心がけてください。
大阪からのアクセス
大阪から出発する場合、ダイレクトで行かずに様々なところを転々としますよね。
参考程度に掲載しておきます。
- 主要ルート:
- 名神高速道路から新名神高速道路、東名高速道路または新東名高速道路を経由し、圏央道または中央自動車道へ。
- そこから関越自動車道を経て北関東自動車道へ。
- さらに常磐自動車道に入り、那珂インターチェンジで降ります。
- 那珂インターチェンジからは、国道118号線を大子町方面へ北上します。
- 所要時間目安:
- 約8時間〜9時間30分。
- 高速料金目安:
- 約13,000円〜15,000円(ETC割引適用時)。
- 注意点:
- 非常に長距離の移動となります。
- 事前の綿密な計画と、十分な休憩時間を確保することが重要です。
駐車場情報
袋田の滝周辺には、町営の無料駐車場と民間の有料駐車場があります。
駐車場 | 台数目安 | 滝からの距離 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
町営第一駐車場 | 約50台 | 徒歩約1.4km | 無料 | |
町営第二駐車場 | 約220台 | 徒歩約1.2km | 無料 | |
民間有料駐車場(複数) | 約700台 | 滝に近く | 1日500円程度が目安 | お土産店と併設されている場合が多いです。 |
注意点
紅葉シーズンなど混雑時には、町営駐車場が満車になることが多く、民間有料駐車場を利用することになります。
早めの到着をおすすめします。
袋田の滝訪問時の基本情報と注意点

袋田の滝を訪れる前に、以下の情報を確認しておきましょう。
開園時間と入場料
観瀑施設のトンネルを利用するための時間と料金です。
期間 | 開園時間 |
---|---|
5月〜10月 | 午前8時〜午後6時 |
11月 | 午前8時〜午後5時 |
12月〜4月 | 午前9時〜午後5時 |
区分 | 入場料 | 2025年7月1日からの新料金 |
---|---|---|
大人 | 300円 | 500円 |
小人(小・中学生) | 150円 | 300円 |
バリアフリー情報
観瀑施設は、多くの人が利用しやすいよう配慮されています。
- 観瀑施設内のトンネルは、ほぼバリアフリーに対応しており、車椅子での通行が可能です。
- エレベーターも設置されており、第一観瀑台までは車椅子でアクセスできます。
- 第二観瀑台へは階段を利用するため、車椅子でのアクセスはできません。
- 車椅子の無料貸し出しも行っていますが、台数に限りがあります。
季節ごとの特別な注意点
季節によって、袋田の滝へのアクセスや楽しみ方には注意が必要です。
紅葉シーズン(11月上旬〜中旬)
- 例年、大変混雑します。
- 特に土日祝日は、滝周辺の道路や駐車場が渋滞し、長時間の待ち時間が発生する可能性があります。
- 混雑緩和のため、臨時バスが運行されることがあります。
- 運行情報は事前に大子町観光協会の公式サイトなどで確認してください。
- 午前中の早い時間帯に到着するか、公共交通機関の利用を検討することをおすすめします。
氷瀑シーズン(1月〜2月頃)
- 滝周辺は積雪や路面凍結の恐れがあります。
- 自家用車で訪れる場合は、スタッドレスタイヤの装着またはタイヤチェーンの携行が必須です。
- 冬季でも路線バスは運行しています。
- 天候によっては遅延や運休の可能性がありますので注意が必要です。
- 氷瀑は自然現象のため、その年の気候によって見られない場合もあります。
- 事前に大子町観光協会の公式サイトなどで凍結状況を確認してからお出かけください。
まとめ
袋田の滝は、四季折々に異なる表情を見せる、まさに日本の宝ともいえる絶景です。
電車やバス、自家用車と、様々なアクセス方法がありますので、ご自身の旅のスタイルや出発地に合わせて最適な方法を選んでください。
この記事で紹介した情報を参考に、計画をしっかりと立て、思い出に残る袋田の滝への旅を楽しんでください。
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