別府観光の定番スポット「地獄めぐり」。
個性豊かな7つの地獄を巡るこのコースは、温泉の魅力を五感で楽しめるユニークな体験です。
しかし、気になるのは・・・
「全部まわるにはどれくらい時間がかかるの?」
「短時間でも楽しめる?」
という点ではないでしょうか。
この記事では、地獄ごとの見学時間の目安や移動にかかる時間をわかりやすく解説。
さらに、90分・2~3時間・半日〜1日といった滞在時間に合わせたモデルコースも紹介します。
観光のポイントや注意点も合わせてまとめているので、別府地獄めぐりのガイドとしてご活用ください。
別府地獄めぐりとは?

大分県別府市にある「地獄めぐり」は、自然が生み出した珍しい温泉の景観を楽しめる観光名所です。
高温の熱湯や泥、赤や青に染まる池、湯けむりに包まれた風景など、個性的な7つの“地獄”をめぐることができます。
単なる温泉地とは異なり、見ることを目的とした「観賞用温泉」として全国から観光客が訪れています。
地獄めぐりの基本情報

地獄めぐりの基本情報を紹介します。
地獄の数と特徴
地獄めぐりで訪れることができるのは、以下の7つの温泉地獄です。
地獄名 | 特徴 |
---|---|
海地獄 | コバルトブルーの熱湯が広がる最大規模の地獄 |
血の池地獄 | 鮮やかな赤色の池が広がる、日本最古の地獄 |
白池地獄 | 乳白色の湯と熱帯魚の展示が楽しめる |
鬼石坊主地獄 | 灰色の熱泥が泡立つ幻想的な風景 |
かまど地獄 | 多彩な温泉が一度に楽しめる展示型地獄 |
鬼山地獄 | 温泉熱を利用したワニの飼育が名物 |
龍巻地獄 | 間欠泉が一定間隔で噴き出す動きのある地獄 |
地獄は大きく2つのエリアに分かれています。
「海地獄エリア(5か所)」と「血の池地獄エリア(2か所)」です。
両エリアは車で約10分の距離にあるため、移動の計画も立てやすいのが特徴です。
共通観覧券について
地獄めぐりには、それぞれの地獄ごとに入場料を払う方法と、7か所すべてをお得に回れる「共通観覧券」を使う方法があります。
- 共通観覧券の料金(2024年時点)
- 大人:2,200円
- 小人:1,000円
- 購入場所
- 各地獄の受付窓口
- 主要駅・観光案内所
- 一部オンライン販売あり
共通券を使うと、1か所ずつ入場するよりも500円以上お得になります。
すべての地獄を回る予定なら、共通観覧券の購入がおすすめです。
移動手段の選択肢(車・バス・徒歩)
地獄めぐりはそれぞれの地獄が徒歩圏内にあるものと、やや離れているものがあるため、移動手段の選択も重要です。
移動手段 | 特徴 |
---|---|
車(自家用車・レンタカー) | 最も効率的。各地獄に駐車場あり。 海地獄・血の池間の移動もスムーズ。 |
バス(亀の井バス) | 別府駅・地獄間を運行。 1日乗車券も利用可。 時間に余裕が必要。 |
徒歩 | 海地獄エリア内は徒歩でも移動可。 ただし血の池地獄までは距離があるため非推奨。 |
所要時間の目安

地獄めぐりの所要時間の目安は以下のとおりです。
全地獄を回る場合
すべての地獄を見学するには、2時間半~4時間程度が目安です。
混雑状況や移動手段、見学ペースによって前後しますが、写真を撮りながら丁寧に回るなら半日(約3〜4時間)見ておくと安心です。
地獄ごとの見学時間目安
それぞれの地獄をじっくり見る場合の、平均的な滞在時間の目安は以下のとおりです。
地獄名 | 所要時間の目安 |
---|---|
海地獄 | 約30分 |
血の池地獄 | 約25分 |
白池地獄 | 約15分 |
鬼石坊主地獄 | 約15分 |
かまど地獄 | 約20分 |
鬼山地獄 | 約15分 |
龍巻地獄 | 約20分(間欠泉の噴出待ちを含む) |
移動時間の目安
地獄は2つのエリア(海地獄エリアと血の池地獄エリア)に分かれており、エリア間の移動に車で約10分、バスでは待ち時間を含めて15~20分程度かかります。
徒歩での移動は困難なため、車またはバスを利用するのが基本です。
移動区間 | 移動時間の目安 |
---|---|
海地獄エリア内の各地獄間(徒歩) | 各5分以内 |
海地獄エリア ⇔ 血の池地獄エリア(車) | 約10分 |
同上(バス) | 約15〜20分(待ち時間含む) |
所要時間別モデルプラン

観光時間に応じて、効率よく地獄を回るためのモデルプランを紹介します。
90分コース(厳選3地獄)
時間が限られている方には、見どころの多い地獄を厳選した短時間プランがおすすめです。
モデルルート:
- 海地獄(30分)
- かまど地獄(20分)
- 血の池地獄(25分)
海地獄とかまど地獄は隣接しており、移動もスムーズ。
血の池地獄だけ車移動が必要ですが、最もインパクトがあるため見逃せません。
2~3時間コース(主要6地獄)
ある程度ゆっくり楽しみたい方は、主要な地獄をバランスよく回れる中間コースがおすすめです。
モデルルート:
- 海地獄(30分)
- 鬼石坊主地獄(15分)
- かまど地獄(20分)
- 鬼山地獄(15分)
- 白池地獄(15分)
- 血の池地獄(25分)
時間に余裕があれば、龍巻地獄も加えると全制覇に近づきます。
半日~1日コース(全7地獄)
地獄めぐりをじっくり楽しむなら、全7地獄を網羅するこのコースが理想です。
モデルルート:
- 海地獄(30分)
- 鬼石坊主地獄(15分)
- かまど地獄(20分)
- 鬼山地獄(15分)
- 白池地獄(15分)
- 血の池地獄(25分)
- 龍巻地獄(20〜30分)
ゆっくり巡り、食事やお土産タイムも含めると、3~4時間程度のスケジュールが目安です。
せっかく大分まで行くのですから、ぜひとも全て回りたいところです。
観光のポイントと注意点

観光のポイントと注意点は、以下のとおりです。
混雑する時間帯
観光バスや団体客が多く訪れるのは、10:00〜15:00の時間帯です。
特に土日祝や連休中は混雑しやすいため、以下の時間を狙うと比較的スムーズに回れます。
- 平日の午前中(9:00〜10:00)
- 夕方前(15:30以降)
なお、地獄によっては駐車場が狭いため、混雑時は空き待ちが発生することもあります。
天候と歩きやすさ
地獄めぐりは屋外観光が中心のため、雨天時は傘・カッパが必須です。
滑りやすい足場もあるので、歩きやすい靴を選びましょう。
夏は地熱と湯けむりで非常に蒸し暑くなるため、暑さ対策も忘れずに。
周辺グルメや立ち寄りスポット
地獄周辺には、ご当地グルメや休憩にぴったりの立ち寄りスポットも充実しています。
- 地獄蒸しプリン(海地獄)
- 温泉卵や蒸し料理(かまど地獄・鬼石坊主地獄)
- 別府地獄蒸し工房 鉄輪(ランチにもおすすめ)
- 明礬温泉や別府ロープウェイ(足を延ばす観光にも)
時間に余裕があれば、こうしたスポットも組み合わせることで、より充実した旅になります。
まとめ
この記事をまとめると、以下のとおりです。
どんな人にどのプランがおすすめか
こんな人におすすめ | プラン |
---|---|
時間が限られている、立ち寄り観光をしたい | 90分コース(3地獄) |
せっかくならしっかり見たい、でも時間には限りがある | 2~3時間コース(6地獄) |
初めての別府、観光を満喫したい | 半日~1日コース(全7地獄) |
見どころが凝縮された別府地獄めぐりは、時間に合わせて柔軟にコース選びができます。
短時間でも十分楽しめますが、全地獄を回るとその個性の違いや温泉文化の奥深さをより感じられます。
効率的な巡り方のヒント
- 午前中の早い時間帯からスタートすると、混雑を避けてスムーズに回れます。
- 海地獄周辺(5地獄)は徒歩移動可能なので、1か所に車を停めてまとめて見学が便利。
- 血の池・龍巻地獄エリアは車移動で最後に組み込むと流れが良くなります。
- 事前に共通観覧券を購入するとチケット購入の手間が省けてお得です。
- 食事やお土産は、海地獄やかまど地獄の売店を活用すると移動中のロスを防げます。
別府ならではの風景と温泉の魅力を、効率よく、かつ自分のペースで楽しんでください。
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