日本の大動脈・東海道新幹線。
東京・名古屋・大阪を結ぶ便利な路線ですが、「どの座席を選ぶべきか分からない」という声も多いです。
窓側と通路側、A席とE席にはそれぞれ異なる魅力があります。
本記事では、目的別におすすめの座席を詳しく解説します。
富士山を眺めたい旅行客も、静かに過ごしたいビジネス客も、この記事を読めば最適な座席選びができるようになります。
東海道新幹線の基本情報

東海道新幹線は、東京駅〜新大阪駅を結ぶ日本の主要高速鉄道で、1964年に開業しました。
日本初の新幹線として、現在も年間1億5,000万人以上が利用しています。
主な特徴
- 区間:
- 東京〜新大阪(約515km)
- 運営:
- JR東海
- 列車種別:
- のぞみ
- ひかり
- こだま
- 主力車両:
- N700S系
- N700系
- 所要時間:
- のぞみで最短2時間21分
- 接続:
- 新大阪で山陽新幹線と直通運転
東海道新幹線は安全性・正確性に優れており、2019年度の平均遅延はわずか12秒という驚異的な正確さを誇ります。
座席配置の基本構造

東海道新幹線の普通車は、左右非対称の座席配置になっています。
側 | 配列 | 主な席 |
---|---|---|
海側 | 3列 | A・B・C席 |
山側 | 2列 | D・E席 |
- A席・E席:
- どちらも窓側席
- B席:
- 3列シートの真ん中
- C席・D席:
- 通路側
つまり、A席とE席が「窓側」、C席とD席が「通路側」という構成です。
この違いが、景色・静かさ・利便性などに大きく影響します。
景色を楽しみたい人におすすめの座席

東海道新幹線は、日本でも屈指の絶景ルートです。
車窓から見える富士山や駿河湾は、旅行客にとって大きな魅力です。
富士山を見たいならE席(窓側・山側)
- 下り(東京→新大阪):
- 進行方向右側(E席)
- 上り(新大阪→東京):
- 進行方向左側(E席)
- 見頃の区間:
- 新富士駅付近(東京出発から約45分後)
E席からは晴れた日に雄大な富士山を一望できます。
撮影スポットとしても人気があり、旅行の思い出づくりに最適です。
海の景色を見たいならA席(窓側・海側)
- 下り(東京→新大阪):進行方向左側(A席)
- 上り(新大阪→東京):進行方向右側(A席)
- 駿河湾や伊勢湾を望める区間もあり、海沿いの景観が魅力です。
まとめ
目的 | おすすめ席 | 理由 |
---|---|---|
富士山を見たい | E席 | 新富士駅付近で絶景が見える |
海を見たい | A席 | 静岡県内で海が見える区間が多い |
静かに過ごしたい人におすすめの座席

新幹線では、静けさを保つかどうかで快適度が変わります。
- 車両の中央付近:
- ドアから離れているため静か
- 自由席付近(1〜3号車)を避ける:
- 人の出入りが多い傾向
- 指定席では12号車:
- ビジネス利用が多く、落ち着いた雰囲気
- グリーン車:
- 普通車より座席間隔が広く、静寂を重視する人に最適
特に長距離移動時は、車両中央やグリーン車を選ぶことで快適に過ごせます。
移動のしやすさを重視するなら通路側

通路側席(C席・D席)は、トイレやデッキへの移動がしやすい点が魅力です。
メリット
- 席を立ちやすく、隣の人に気を使わない
- 降車時にすぐデッキへ移動できる
- 足を少し伸ばせて開放感がある
デメリット
- ワゴン販売や通行人の往来が多い
- 景色が見えにくい
頻繁に席を立つ可能性がある人や、短距離区間の移動には通路側が便利です。
コンセント・電源を使いたい人におすすめの座席

東海道新幹線では、車両や座席の位置によって電源の有無が異なります。
車両タイプ | コンセントの設置場所 |
---|---|
N700S系 | 全座席にあり |
N700系 | 窓側席(A・E席)と最前列・最後列にあり |
長時間の移動でパソコンやスマートフォンを使いたい人は、窓側席またはN700S系の列車を選ぶと安心です。
自由席を利用する場合のおすすめ号車

自由席車両は、通常1〜3号車です。
- 1号車:
- 最も空いている傾向があり、座れる確率が高い
- 3号車:
- 混雑しやすい
- 早めの並び:
- 確実に座りたい場合は、発車20〜30分前にはホームへ
特に東京駅・新大阪駅発の下り・上りでは混雑が顕著なため、早めの行動が重要です。
大きな荷物を持っている人におすすめの座席

特大荷物(3辺合計160cm超)を持ち込む場合は、特大荷物スペースつき座席の予約が必要です。
また、最後列の座席後方には荷物を置けるスペースがあるため、そちらも便利です。
ポイント
- 予約時に「特大荷物スペースつき」を選択
- 最後列席は人気が高いため早めの予約が安心
目的別おすすめ座席まとめ

目的 | おすすめ席 | 理由 |
---|---|---|
富士山を見たい | E席 | 進行方向右側(下り)で絶景が見える |
海の景色を楽しみたい | A席 | 駿河湾など海側の景色を満喫できる |
静かに過ごしたい | 中央席・12号車・グリーン車 | ドアから離れて静か |
出入りを重視 | 通路側(C・D席) | 席を立ちやすい |
コンセントを使いたい | 窓側またはN700S系 | 電源が利用できる |
自由席 | 1号車 | 混雑が少ない |
大きな荷物あり | 特大荷物スペースつき・最後列 | 荷物置き場を確保できる |
まとめ
東海道新幹線の座席は、どれも同じに見えて実は大きく異なります。
- 景色重視ならE席(特に下りで富士山)
- 静かに過ごしたいなら車両中央やグリーン車
- 出入り重視なら通路側
- コンセントを使いたいなら窓側またはN700S系
目的に合わせて座席を選ぶことで、移動時間をより快適に過ごすことができます。
旅行や出張の際は、ぜひ座席選びにもこだわってみてください。
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