忍野八海は、富士山の伏流水が湧き出す神秘的な湧水池で、年間を通じて多くの旅行客が訪れる人気観光地です。
しかし鉄道駅が近くにないため、アクセス方法が少し複雑に感じられることもあります。
本記事では、新宿・東京など主要都市からの行き方、最寄り駅からのバスルート、周遊旅行向けのお得なチケット、現地到着後の注意点までを詳しくまとめました。
初めて訪れる人でも迷わずスムーズに向かえるよう、丁寧に解説します。
忍野八海とは

忍野八海は、山梨県忍野村に広がる8つの湧水池の総称で、透明度の高い水と富士山を背景にした景観が魅力です。
水は富士山の雪解け水が数十年かけて溶岩層を通り、清らかな湧水となって現れるため、年間を通して水温は12〜13℃と安定しています。
富士山信仰の霊場でもあり、江戸時代には水垢離を行う場として重要な役割を持っていました。
主な特徴
- 富士山の伏流水による高い透明度
- 八大竜王が祀られた歴史的・信仰的スポット
- 世界文化遺産「富士山」の構成資産の一部
- 年間を通して無料で散策可能(底抜池のみ有料)
最寄り駅と基本アクセス

忍野八海には鉄道駅がないため、最寄り駅から路線バスを利用して向かう必要があります。
最寄り駅は次の2つです。
- 富士山駅(最短のアクセス)
- 河口湖駅(バス本数が比較的安定)
これらの駅を起点に、富士急バス(A1 河口湖線)で「忍野八海」バス停まで向かいます。
最寄り駅からのアクセス比較表
| 発駅 | バス所要時間 | 特徴 |
|---|---|---|
| 富士山駅 | 約15分 | 最短で到着できるが時間帯により本数が不規則 |
| 河口湖駅 | 約21〜23分 | バス本数が比較的安定、周辺に観光スポットが多い |
新宿・東京方面からのアクセス

東京方面からは、大きく分けて「直行高速バス」と「電車+バス」の2通りがあります。
予算・混雑時期・移動の快適さで選び分けるとよいでしょう。
直行高速バス(最安&乗り換えなし)
新宿から忍野八海へ向かう最も手軽な手段が、中央高速バス(富士五湖方面行き)です。
バスタ新宿から乗れば乗り換えなしで到着します。
特徴
- 所要時間:
- 2時間7分〜2時間30分
- 料金:
- 2,500円前後
- 乗り換え不要で楽
- 渋滞の影響を受けやすいので休日は要注意
電車+バス(渋滞回避で確実)
時間を正確に読みたい人や、車酔いが気になる人は鉄道利用が適しています。
ルート例
- 新宿 → 特急「富士回遊」→ 富士山駅または河口湖駅
- 駅から路線バスで忍野八海へ
特徴
- 所要時間:
- 2時間30分〜3時間
- 総額:
- 約4,700円(鉄道+バス)
- 渋滞の心配がなく、快適で安定
東京方面からのルート比較表
| 項目 | 高速バス | 富士回遊+バス |
|---|---|---|
| 所要時間 | 約2時間〜2時間30分 | 約2時間30分〜3時間 |
| 料金 | 約2,500円 | 約4,700円 |
| 乗換 | なし | あり |
| メリット | 最安&手軽 | 渋滞の影響なし |
| デメリット | 渋滞で遅延 | コストが高め |
富士五湖エリアからの行き方

富士山駅・河口湖駅からのアクセスは簡単で、観光客にとって利用しやすいルートです。
路線バスの特徴
- A1 河口湖線(忍野八海経由 御殿場駅行)を利用
- Suica・PASMOなど交通系ICカード利用可能
- クレジットカードでのタッチ決済も対応
利用が多いケース
- 河口湖エリアに宿泊している旅行客
- 富士五湖の観光と忍野八海を組み合わせたい人
周遊観光に便利な「ふじっ湖号2日券」

忍野八海だけでなく、山中湖方面など周辺観光地も回りたい人は、富士急バスのフリーパスを利用するのが最もお得です。
特徴とメリット
- 価格:
- 1,700円
- 富士吉田・忍野八海・山中湖方面を自由に乗り放題
- 忍野八海往復+山中湖1回だけで元が取れる
注意点
河口湖・西湖周遊バスのフリークーポンは忍野八海で使えません。
忍野八海を目的地にする場合は「ふじっ湖号2日券」を選ぶ必要があります。
現地到着後の注意点

忍野八海周辺には、種類の異なるバス停が2つ存在します。
- 忍野八海〔高速バス〕
- 忍野八海〔路線バス〕
高速バスから路線バスに乗り継ぐ際などは、バス停同士が少し離れているため、事前に案内マップで位置を確認しておくと安心です。
現地でのポイント
- 周辺には民間の有料駐車場が多く、観光地側に集中
- 散策は無料(底抜池のみ有料:300円)
- 24時間見学可能だが、夜間は街灯が少なく非推奨
まとめ
忍野八海へのアクセスは、最寄り駅からのバス利用が必須となるため、事前に交通手段を決めておくと旅行が非常にスムーズになります。
乗り換えを少なくしたいなら新宿からの直行高速バスが最適で、渋滞を避けたい場合は特急「富士回遊」を利用するのがおすすめです。
また、富士五湖エリアを広く観光する場合は「ふじっ湖号2日券」を使うと移動が効率的になります。
現地のバス停の位置や散策ルートも事前に把握しておくことで、より快適に忍野八海の魅力を楽しめます。



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