この日も仕事を終えてから鳥見を始めました。
向かったのは、これまでと同じく沼地と草原。
風が弱く、音が通りやすい気候だったこともあり、鳥たちの声が一層鮮明に響き渡っていました。
繁殖期真っ只中のフィールドは緊張感と賑わいが混ざり合い、歩くだけで楽しくなる環境でした。
コヨシキリ

まずはコヨシキリです。
これまでで最も近い個体に出会いました。
目の前で繰り広げられる堂々とした囀りは、迫力がありながらも美しさが際立ち、つい聞き惚れてしまいます。
愛知のMFではコヨシキリではなくオオヨシキリが同様に盛大な囀りを披露してくれますが、まさか北海道でも近距離で同じような雰囲気を味わえるとは思いませんでした。
思いがけず素晴らしいリサイタルを聴くことができ、良い時間になりました。
ベニマシコ

続いてベニマシコです。
以前、かなり近距離で撮影できたことがありましたが、あれは本当に例外的な出来事でした。
普段は草原の奥に潜んだり、遠くで動く姿を観察するだけで、なかなか寄らせてくれない鳥です。
この日の個体も距離はありましたが、特徴的な赤みの強い羽色をしっかり確認できました。
愛知の冬のヨシ原でも姿を見せない理由は、その警戒心の強さを考えると納得できます。
見られた鳥
今回、見られた鳥は以下のとおりです。
| オシドリ | アオサギ | シマセンニュウ |
| ヨシガモ | ダイサギ | ウチヤマセンニュウ |
| マガモ | ミサゴ | マキノセンニュウ |
| オナガガモ | ハチクマ | メジロ |
| キンクロハジロ | ハイタカ | ムクドリ |
| ツツドリ | トビ | コムクドリ |
| カッコウ | オジロワシ | ノビタキ |
| キジバト | ノスリ | ニュウナイスズメ |
| アオバト | アカゲラ | スズメ |
| カワラバト | チゴハヤブサ | ツメナガセキレイ |
| オオバン | モズ | ハクセキレイ |
| ヒクイナ | ハシボソガラス | ベニマシコ |
| タンチョウ | ハシブトガラス | カワラヒワ |
| カンムリカイツブリ | シジュウカラ | ホオアカ |
| オオジシギ | ヒバリ | アオジ |
| ウミネコ | ウグイス | オオジュリン |
| オオセグロカモメ | コヨシキリ | 計52種 |
| カワウ | エゾセンニュウ |
声が美しく響く湿地草原は、歩いているだけで季節の勢いを感じられました。
特に近距離で観察できたコヨシキリの囀りは印象的で、忘れられない一瞬になりました。
ベニマシコの慎重な立ち回りもこの時期らしさがあり、静と動が交差する魅力的な鳥見となりました。


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