再び北海道へ入り、この日も仕事終わりに鳥見をしました。
夕方の草原を中心に観察し、宿へ戻った後は近くの樹林帯でもうひと歩き。
短い時間ながら、実に内容の濃い一日となりました。
では、ハイライトを紹介します。
ムジセッカ

まずはムジセッカ。まさかのライファーとなりました。
最初に見つけたときはウグイスだと思ったほどで、鬱蒼とした草地にいる様子もフォルムもよく似ています。
しかし、よく見ると何か違う。
撮影して確認すると、ムジセッカでした。
まさかの出会いに、心の中でガッツポーズ。
北海道ならではの嬉しい一瞬でした。
ヤマゲラ

続いてヤマゲラ。
北海道の記事では何度か登場していますが、本州では出会えない鳥なので、何度見ても掲載したくなります。
木の幹を垂直に行き来しながら採餌する姿は、何度見ても飽きません。
オオジシギ

続いてオオジシギです。
前回の北海道滞在で今季初認となりましたが、今回はさらに数が増えていました。
ここでは独特のディスプレイフライトを豪快に見せてくれます。
愛知の水田では地面に溶け込むようにひっそりしているのに、北海道では堂々たる飛翔。
環境が変われば行動も変わり、このギャップがまた魅力です。
ホウロクシギ

続いてホウロクシギ。
草原で観察していたところ、頭上を二個体が通過していきました。
渡りの途中で採餌する姿は愛知でも見られますが、こうして大陸へ向かう真っ只中の飛翔を見られたのは貴重な経験です。
無事に繁殖地までたどり着いてほしいところです。
ニュウナイスズメ

続いてニュウナイスズメです。
4月26日に初認してから数がさらに増え、既に巣材を運ぶ個体もいました。
繁殖に向けて着実に準備が進んでいるようで、見ていて頼もしい限りです。
トビ

最後はトビ。
こちらも繁殖期で、巣材らしき白い布のようなものを運んでいました。
トビは白いものを産座に利用する傾向があり、人工物もよく運びます。
過去にはマスクを巣材に持ち帰るトビを見たことがあり、彼らの適応力には驚かされます。
見られた鳥
今回、見られた鳥は以下のとおりです。
| ヨシガモ | ダイサギ | ヒバリ |
| カルガモ | ミサゴ | ヒヨドリ |
| マガモ | ハイタカ | ツバメ |
| キジバト | チュウヒ | ウグイス |
| カワラバト | トビ | エナガ |
| オオバン | オジロワシ | ムジセッカ |
| ヒクイナ | ノスリ | メジロ |
| チュウシャクシギ | コゲラ | ムクドリ |
| ホウロクシギ | アカゲラ | コマドリ |
| オオジシギ | ヤマゲラ | ノビタキ |
| タカブシギ | モズ | ニュウナイスズメ |
| アオアシシギ | ハシボソガラス | スズメ |
| ウミネコ | ハシブトガラス | ハクセキレイ |
| オオセグロカモメ | ヒガラ | ベニマシコ |
| カワウ | ヤマガラ | カシラダカ |
| ヒメウ | ハシブトガラ | アオジ |
| アオサギ | シジュウカラ | オオジュリン |
計51種
草原と樹林帯の両方を巡ることで、多様な環境に応じた鳥たちの動きを観察できました。
春の北海道は渡りと繁殖の気配が交錯する特別な季節。
短時間ながら、心に残る鳥見となりました。


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