2025/5/4の鳥見【愛知県】

サムネ RECORD

この日は私が主催しているヤング探鳥会の開催日でした。

探鳥会では干潟を中心に観察しましたが、その前に緑地へ立ち寄り、夏鳥を中心にじっくりと鳥見を行いました。

春らしい動きがはっきりと感じられた一日となりました。

キビタキ

キビタキ

まずはキビタキから。

鮮やかな黄色が目を引き、緑地の中でもひときわ存在感があります。

英名は Narcissus Flycatcher

これはオスの黄色が水仙の花(学名 Narcissus)を思わせることに由来します。

さらにその語源は、ギリシャ神話のナルキッソスにまで遡り、「ナルシスト」の語源とも結びつくという、ちょっとした豆知識も。

観察時は盛んに採餌しており、写真でもトンボのような虫を咥えています。

動き回りながら餌を追う様子は見応えがありました。

コサメビタキ

コサメビタキ

続いて、今季初認となったコサメビタキ。

センダイムシクイを観察していたところ、偶然視界の端に入ってきました。

コサメビタキは枝先から飛び出して虫を捕らえる“フライングキャッチ”が有名ですが、木の奥まった場所にいるとなかなか見つけづらい鳥です。

今回は運良く姿を確認できました。

センダイムシクイ

センダイムシクイ

そのセンダイムシクイも、日に日に数が増えてきました。

木々の中に溶け込むような色合いですが、個体数があるため比較的見つけやすい状況です。

さえずりもよく響き、春の渡りが進んでいるのを実感します。

コゲラ

コゲラ

続いて、コゲラです。

当ブログではあまり登場しない鳥ですが、日本で最も小さなキツツキとしてよく知られています。

普段からよく見かけるものの、意外と撮影が難しい種で、木の高い場所でドラミングしていたり、観察しようとすると木の裏側へ回り込んだりと、なかなか手強い存在です。

この日は偶然目の前に来てくれたため、じっくり観察することができました。

スズメ幼鳥

スズメ

最後はスズメの幼鳥です。

鬱蒼とした場所にスズメの親子がひっそりと隠れており、距離を保ちながらそっと観察しました。

親鳥が頻繁に幼鳥へ虫を運ぶ、見慣れた育雛行動ですが、何度見ても温かい気持ちになります。


見られた鳥

今回、見られた鳥は以下のとおりです。

ハシビロガモホウロクシギコゲラ
ヒドリガモオオソリハシシギハシボソガラス
カルガモオバシギハシブトガラス
マガモトウネンシジュウカラ
オナガガモハマシギヒヨドリ
コガモイソシギツバメ
ホシハジロキアシシギセンダイムシクイ
キンクロハジロアオアシシギオオヨシキリ
スズガモコアジサシメジロ
キジバトカワウムクドリ
カワラバトアオサギコサメビタキ
カンムリカイツブリダイサギキビタキ
ダイゼンコサギスズメ
コチドリミサゴハクセキレイ
チュウシャクシギトビカワラヒワ

計45種

緑地では夏鳥の渡来が本格化し、探鳥会の干潟ではシギ・チドリ類も見られるなど、多面的に春を感じられる一日でした。

渡りのピークはまだ続くため、今後も観察を重ねていきたいと思います。

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