2025/4/22の鳥見【北海道】

サムネ TRAVEL

この日も仕事終わりに鳥見へ。

雪がしんしんと降りしきる中でしたが、風は穏やかで視界も悪くなく、問題なく観察できました。

今回は、沼と雑木林をメインにゆっくりと歩きながらの鳥見。

春の訪れと冬の名残が交錯する北海道らしい風景の中で、多くの出会いがありました。

それでは、この日のハイライトを紹介します。


タンチョウ

タンチョウ

まずは、待ちに待ったタンチョウ

ついにこの地にも渡ってきました。

「北海道といえばタンチョウ」というイメージを持たれがちですが、私が普段観察している地域では、冬の間は姿を見ることがありません。

春になると繁殖のために戻ってくる個体を待つしかないのです。

そして、その季節がようやく到来しました。

しかも今回観察した個体は足環付き

よく見ると「450」という番号があり、調べたところ、2022年11月に豊富町で捕獲され、同年12月12日には鶴居村で確認された個体とのこと。

長旅を終えて、これから繁殖期を迎えるタンチョウ。

無事に元気なヒナを育ててほしいですね。


アトリ

アトリ

続いて現れたのはアトリ

ここでは初めての観察記録となりました。

数羽の群れが雑木林の上を軽やかに飛び交い、まるで春風と戯れるようでした。

アトリという名前の由来は「集まる鳥」。

その名の通り、群れで行動する姿が特徴的です。

おそらく北への渡りの途中で立ち寄ったのでしょう。

旅の一瞬に出会えたことに感謝です。

1羽1羽が遠いので、別日に撮影したアトリもはっておきます。

アトリ

マヒワ

マヒワ

続いては、マヒワ

冬の北海道ではよく見られる鳥ですが、この時期になるとそろそろお別れのタイミングです。

枝の上で数羽が鳴き交わし、鮮やかな黄色の体が雪景色の中でひときわ映えていました。

冬から春へ、季節のバトンをつなぐ存在のようで、しばらく見入ってしまいました。


マガン

マガン

次に登場したのはマガン

前日の観察でも話題にしたオオハクチョウ同様、マガンも渡りの準備を進めています。

この地域では、群れで飛翔する姿がほぼ日常の光景。

広大な空を背景にV字隊形で飛ぶ姿には、何度見ても心を打たれます。

渡りの前、最後の採餌ポイントとしてこの地を選んでいるのでしょう。

見納めの日が近いと思うと、名残惜しさを感じます。


アカゲラ

アカゲラ

そしておなじみのアカゲラ

「キツツキといえばこの鳥」と言えるほど代表的な種です。

コツコツと木をつつく音が静かな林に響き渡り、姿を探すと、赤と黒のコントラストが美しい個体が樹幹に止まっていました。

北海道では町中でも見られる身近な鳥ですが、やはり出会うと嬉しいものです。

宿の近くにも雑木林があるので、もしかすると繁殖しているのかもしれません。

今後の観察が楽しみです。


エゾユキウサギ

エゾユキウサギ

最後は鳥ではなく、哺乳類のエゾユキウサギ

雑木林を歩いていると、少し開けた場所で、姿勢よくおすわりしている姿を発見しました。

距離がかなりあったので、気づかれないようにゆっくりと接近。

木の陰に隠れながら少しずつ距離を詰め、木々の隙間からそっとレンズを向けて撮影しました。

まるでこちらを観察しているかのように、じっと動かずに雪の上にたたずむ姿が印象的でした。


まとめ

今回、見られた鳥は以下のとおりです。

ヒシクイタンチョウヤマガラ
マガンウミネコハシブトガラ
オオハクチョウオオセグロカモメシジュウカラ
オシドリカワウヒバリ
ハシビロガモアオサギヒヨドリ
ヨシガモミサゴウグイス
ヒドリガモトビエナガ
カルガモオオワシメジロ
マガモオジロワシキバシリ
オナガガモノスリムクドリ
コガモコゲラスズメ
キンクロハジロアカゲラハクセキレイ
スズガモモズアトリ
キジバトハシボソガラスカワラヒワ
カワラバトハシブトガラスマヒワ
オオバンヒガラホオジロ

雪の中での鳥見となったこの日。

タンチョウの到来からはじまり、アトリやマヒワ、マガンなど渡りの途中にある鳥たちとの出会い。

そしてアカゲラやエゾユキウサギといった北海道らしい面々まで、春の息吹と冬の余韻を同時に感じる一日となりました。

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