東京から日帰りでも、雄大なアルプスの絶景を楽しめる場所があるってご存知でしたか?
今回は、中央アルプスの盟主「木曽駒ヶ岳」への日帰り登山について、東京からのアクセスから山頂までの道のり、そして安全に楽しむためのポイントまで、詳しくご紹介します。
ロープウェイを使えば、標高2,612mの千畳敷カールまであっという間。
そこから気軽に山頂を目指せるのが木曽駒ヶ岳の大きな魅力です。
さあ、一緒に中央アルプスの素晴らしい世界へ出かけましょう!
東京から駒ヶ根

日帰り登山を成功させるには、まず東京から駒ヶ根までの移動を効率的にこなすことが重要です。
最もおすすめは高速バス!
費用と時間のバランスを考えると、高速バスが断然おすすめです。
新宿バスタから駒ヶ根バスターミナルまで、約4時間19分で到着し、片道4,810円 。
早朝便(午前6時45分発など)を利用すれば、現地での時間をたっぷり確保できますよ 。
その他の交通手段
- 電車・新幹線:
- 約5時間5分、10,520円 。
- 時間も費用もかさむため、日帰りには不向きかもしれません。
- 自家用車:
- 中央道八王子ICから菅の台バスセンターまで約3時間 。
- ただし、ロープウェイ乗り場までは一般車両乗り入れ禁止のため、菅の台バスセンターに駐車し、路線バスに乗り換える必要があります 。
- 駐車場料金は1日800円です 。
移動手段 | 所要時間 | 料金(片道) |
---|---|---|
高速バス | 約4時間19分 | 4,810円 |
特急列車 | 約4時間19分~4時間24分 | 7,060円 |
自家用車 | 約3時間0分 | 6,040円 |
新幹線 | 約5時間5分 | 10,520円 |
駒ヶ根から千畳敷カールへ!バスとロープウェイを乗り継いで

駒ヶ根に到着したら、いよいよ木曽駒ヶ岳の玄関口、千畳敷カールへ向かいます。
路線バスでしらび平駅へ
JR駒ヶ根駅前からしらび平駅までは路線バスで約45分 。
自家用車の方は菅の台バスセンターから約30分です 。
バスは通常、毎時00分と30分に発車します 。
中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイで空中散歩!
しらび平駅から千畳敷駅までは、ロープウェイでわずか約7分30秒 !
眼下に広がる千畳敷カールの絶景に感動すること間違いなしです。
運行時間は季節によって異なりますが、夏ダイヤでは午前8時~午後5時が目安 。
最終便にはくれぐれも注意しましょう。
混雑対策は必須!
特に週末や紅葉シーズンは、ロープウェイが1〜2時間待ちになることも珍しくありません。
下り便も混雑するので、千畳敷駅に着いたらまず下りの整理券を受け取りましょう。
区間 | 所要時間 | 料金(往復/大人) | 運行頻度 | 始発/最終時間(目安) |
---|---|---|---|---|
駒ヶ根駅前~しらび平駅(路線バス) | 約45分 | 1,660円 (菅の台から) 2,100円 (駒ヶ根駅から千畳敷までのバス代として) | 毎時00分/30分(冬季は00分のみ) | 駒ヶ根駅前発:5:00/16:00 しらび平発:6:20/17:20 |
しらび平駅~千畳敷駅(ロープウェイ) | 約7分30秒 | 2,290円~(季節変動あり) | 約20分間隔 (混雑時増便) | 夏ダイヤ:8:00/17:00 冬ダイヤ:9:00/16:00 |
木曽駒ヶ岳山頂へ!登山ルートと所要時間

千畳敷駅から山頂までは、往復で約3時間40分 。
高山ならではの景色を楽しみながら、ゆっくりと進みましょう。
登山ルートのハイライト
千畳敷駅を出発すると、目の前には美しい千畳敷カールが広がります。
高山植物を楽しみながら進むと、コース最大の難所「八丁坂」の急登が現れます。
ここを登り切ると、稜線上の「乗越浄土」に到着。
ここからの眺めも最高です!
宝剣山荘を横目に、中岳を経て、最後の登りを越えれば、いよいよ木曽駒ヶ岳山頂です 。
足元はガレ場やザレ場が多いので、慎重に歩きましょう 。
所要時間(目安)
- 登山(千畳敷駅 → 木曽駒ヶ岳山頂): 約2時間
- 千畳敷駅 → 乗越浄土:
- 約50分
- 乗越浄土 → 中岳 → 木曽駒ヶ岳山頂:
- 約70分
- 千畳敷駅 → 乗越浄土:
- 下山(木曽駒ヶ岳山頂 → 千畳敷駅):
- 約1時間40分
- 合計歩行時間(休憩含まず):
- 約3時間40分
区間 | 登り目安時間 | 下り目安時間 | 特徴 |
---|---|---|---|
千畳敷駅~乗越浄土 | 約50分 | 約30分 | 八丁坂の急登、ガレ場、高山植物群落 |
乗越浄土~中岳 | 約20分 | 約15分 | 稜線歩き、巨岩帯 |
中岳~木曽駒ヶ岳山頂 | 約20分 | 約15分 | 緩やかな登り、花崗岩の道 |
合計(往復) | 約2時間 | 約1時間40分 | 合計歩行時間:約3時間40分 |
東京発着!木曽駒ヶ岳日帰り登山モデルプラン

高速バスと夏ダイヤを想定した、具体的なタイムライン例をご紹介します。
早朝出発が成功の鍵!
日帰り登山では、何よりも早朝出発が重要です。
新宿からの始発便(午前6時45分発など)を利用して、現地での時間を最大限に確保しましょう 。
モデルタイムライン例
- 06:45:
- 新宿バスタより高速バス乗車
- 11:04頃:
- 駒ヶ根バスターミナル着、鈴蘭通りバス停へ移動
- 11:15頃:
- 鈴蘭通りバス停よりしらび平行き路線バス乗車
- 12:00頃:
- しらび平駅着
- 12:10頃:
- 中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ乗車
- 12:17頃:
- 千畳敷駅着
- 12:17 – 12:45:
- 休憩・高山病順応(約30分)。
- 千畳敷カール散策、登山準備。
- 12:45 – 14:45:
- 登山開始(千畳敷駅 → 木曽駒ヶ岳山頂、約2時間)
- 14:45 – 15:00:
- 山頂滞在・休憩
- 15:00 – 16:40:
- 下山開始(木曽駒ヶ岳山頂 → 千畳敷駅、約1時間40分)
- 16:40 – 17:00:
- 千畳敷駅よりロープウェイ乗車(最終17:00に間に合うよう注意!)
- 17:07頃:
- しらび平駅着
- 17:20頃:
- しらび平駅より駒ヶ根駅前行き路線バス乗車(最終便)
- 18:08頃:
- 駒ヶ根駅前着
- 18:20頃:
- 駒ヶ根バスターミナルより新宿行き高速バス乗車
- 22:39頃:
- 新宿バスタ着
このプランはあくまで目安です。
天候や混雑状況によって時間は大きく変わるので、常に余裕を持った行動を心がけてくださいね。
安全で快適な登山のために!準備と注意点

木曽駒ヶ岳は手軽にアクセスできるとはいえ、標高2,500mを超える高山です。
万全の準備で臨みましょう。
高山病対策は最重要!
ロープウェイで一気に高度を上げるため、高山病のリスクがあります。
頭痛、吐き気、めまいなどの症状が出たら、無理せず休憩し、回復しない場合はすぐに下山しましょう 。
高山病予防のポイント
- 千畳敷駅到着後、30分〜1時間程度の休憩を!
- 体を高度に慣らす時間が大切です。
- ゆっくりとしたペースで歩く。
- こまめな水分補給(1.5L以上)と塩分摂取。
- 十分な睡眠と体調管理。
- 風邪気味や寝不足は高山病になりやすいです。
必須装備と服装:スニーカーは絶対NG!
「ロープウェイで行けるから大丈夫」と軽装で来るのは大変危険です!
木曽駒ヶ岳はガレ場やザレ場が多く、高山の天気は変わりやすいです。
必ず持っていくべきものリスト
装備 | 理由/注意点 |
---|---|
登山靴(ミドル〜ハイカット、防水) | 足元の安全確保。 スニーカーは絶対不可 。 |
レインウェア(上下セパレート) | 山の急な天候変化に対応。 防寒対策にも。 |
防寒着(フリース、ダウンなど) | 山頂は夏でも低温(平均12℃)。 重ね着で体温調節。 |
ザック(20〜30L) | 必要な装備を収納。 ザックカバーも必須。 |
手袋 | 岩場での保護、防寒 。 |
帽子・サングラス | 日差し、紫外線対策。 |
水(1.5L以上) | 高山病予防、脱水対策。 |
行動食 | エネルギー補給。 高カロリー食が望ましい。 |
地図・コンパスまたはGPS | 道迷い防止。 緊急時対応 。 |
ヘッドランプ | 万一の行動遅延に備える 。 |
タオル・ティッシュ・ポリ袋 | 衛生、ゴミ持ち帰り。 |
健康保険証のコピー | 万が一の救助時に必要。 |
天候と体調管理
山の天気は急変します。
常に最新の天気予報を確認し、悪天候が予想される場合は無理せず中止する勇気も必要です。
体調が優れない時も、無理な登山は避けましょう。
まとめ:最高の木曽駒ヶ岳日帰り登山を!
東京からでも十分楽しめる木曽駒ヶ岳日帰り登山。
高速バスの利用、早朝出発、そして何よりも高山病対策と適切な装備が成功の鍵です。
ロープウェイは定期的にメンテナンス運休期間があります。
必ず事前に公式サイトで運行カレンダーを確認してくださいね。
事前の準備をしっかり行い、中央アルプスの雄大な自然と、千畳敷カールの息をのむような絶景を心ゆくまでお楽しみください!
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