名古屋を訪れるなら、まず足を運びたいのが名古屋城です。
金の鯱が輝く壮麗な天守閣や、豪華絢爛な本丸御殿、四季折々の自然を楽しめる庭園など、歴史ロマンに満ちた見どころが集結しています。
江戸時代のはじまりを象徴する存在として築かれ、その後も名古屋のシンボルとして人々に愛され続けてきた名古屋城。
この記事では、名古屋城の歴史から観光のポイント、周辺のグルメやイベント、アクセス方法まで、旅行客の目線で徹底解説します。
名古屋城とは – 名古屋の象徴と基本情報

名古屋城は、愛知県名古屋市中区本丸に位置し、約250,000㎡もの敷地面積を誇ります。
その象徴的な天守閣には金の鯱(しゃちほこ)が輝き、その姿から「金鯱城」「金城」とも呼ばれています。
1930年には当時の国宝第一号として指定され、日本を代表する城郭として愛されてきました。
三の丸エリアは現在、愛知県庁や名古屋市役所が建つ名古屋市行政の中心地です。
名古屋城の歴史的背景

名古屋城の歴史的背景を紹介します。
名古屋城以前:那古野城の時代
名古屋城の前身は、室町時代に今川氏親が築いた那古野城です。
1538年、織田信長の父・織田信秀がこの城を奪取し、1546年から1555年まで織田信長が居城としました。
その後、豊臣秀吉の甥・豊臣秀次や福島正則の手を経て、1582年に廃城となります。
現在、那古野城跡の碑が二之丸庭園に残されています。
徳川家康と名古屋城の築城
関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康は、豊臣家への対抗拠点として名古屋城の築城を決定。
1609年に工事が始まり、1610年、天下普請として20名の外様大名(加藤清正・細川忠興・黒田長政・毛利秀就など)が動員されました。
縄張りは藤堂高虎、天守台の石垣は築城の名手・加藤清正が担当し、短期間で堅牢な城が完成しました。
築城年 | 出来事 |
---|---|
1538年 | 那古野城を織田信秀が奪取 |
1546年 | 織田信長が居城とする |
1582年 | 那古野城廃城 |
1609年 | 名古屋城築城決定 |
1610年 | 名古屋城築城開始(天下普請) |
1612年 | 名古屋城天守閣完成 |
1615年 | 本丸御殿完成 |
尾張徳川家の藩主城下町として
徳川家康の九男・義直が初代尾張藩主となり、その後16代にわたり尾張徳川家の居城として城下町を支えます。
本丸御殿は藩主の住居兼政庁としてだけでなく、将軍上洛時の宿泊所にも使われました。
明治・昭和の危機と復興
明治の廃藩置県により多くが解体されましたが、保存運動により天守は残りました。
しかし1945年、名古屋大空襲で天守・本丸御殿などが焼失。
戦後は復興運動が活発化し、1959年に鉄筋コンクリートで天守再建、2018年には本丸御殿が江戸時代そのままの姿で復元されました。
名古屋城の見どころ5選

観光で絶対に押さえておきたいスポットを厳選して紹介します。
見どころ | ポイント説明 |
---|---|
天守閣 | 金鯱(しゃちほこ)が光り輝く5層の大天守。 現在は耐震工事のため内部公開は休止 |
本丸御殿 | 豪華な障壁画や飾金具が見どころ。 2018年に全面復元され、当時の栄華を体感可能 |
二之丸庭園 | 城内最大規模の庭園。 四季折々の花や紅葉、那古野城跡の碑もある癒やしスポット |
隅櫓(すみやぐら) | 創建当初のまま現存。 貴重な江戸時代城郭建築を間近で見学できる |
石垣 | 加藤清正が手掛けた高い技術の石垣。 歴史的価値が高く、堅牢さが実感できる |
季節ごとの名古屋城 – イベントと自然

名古屋城は季節ごとに姿を変え、様々なお祭りやイベントを楽しめます。
季節 | イベント/見どころ | ポイント |
---|---|---|
春 | 桜まつり・春まつり | 約1,000本の桜が咲き誇り、夜はライトアップも実施 |
夏 | 夏まつり | 大盆踊り大会や各種縁日イベントで賑わう |
秋 | 紅葉 | 二之丸庭園などで美しい紅葉が楽しめる |
通年 | 企画展・武将隊イベント | 名古屋おもてなし武将隊による演武や特別展など観光客向け企画も充実 |
名古屋城のグルメ・ランチスポット

名古屋といえば、なごやめし!
これを食べずに名古屋を出るなんて、ありえません!!
金シャチ横丁
名古屋城に隣接する商業エリア「金シャチ横丁」には2つのゾーンがあります。
- 義直ゾーン:
- 「伝統・正統」をテーマに、ひつまぶし・味噌カツ・きしめんなど名古屋めしが揃う
- 宗春ゾーン:
- 「新風・変化」をテーマに、台湾まぜそば・本格カレーや現代的なスイーツ店も
そのほか、城内の食堂やカフェ、名古屋能楽堂内の和カフェもあり、観光とあわせて名古屋グルメを満喫できます。
アクセス・駐車場・所要時間ガイド

名古屋城へのアクセスについて、紹介します。
アクセス方法
手段 | 所要時間と特徴 | メモ |
---|---|---|
地下鉄 | 名古屋駅→(東山線)→栄駅→(名城線)→市役所駅下車 徒歩5~7分 | 乗換案内も分かりやすい |
バス | 名古屋駅から約30分 | 市内景観を楽しめる |
車 | 名古屋高速「丸の内」出口すぐ | 駐車場2か所あり |
タクシー | 名古屋駅から約10分 | 正門前乗降OK |
駐車場情報
駐車場 | 収容 | 料金/普通車 | 営業時間 |
---|---|---|---|
正門前駐車場 | 308台 | 30分180円 | 8:45~21:30 |
二の丸東駐車場 | 123台 | 30分180円 | 8:30~22:30 |
※混雑時は早めの到着または公共交通機関利用推奨
所要時間目安
スポット | 所要時間の目安 |
---|---|
天守閣 | 約30分 |
本丸御殿 | 約45分 |
庭園 | 約30分 |
隅櫓 | 約20分 |
合計 | 1.5~2.5時間 |
周辺観光スポット

名古屋城観光にあわせて立ち寄りたい周辺スポットも充実しています。
スポット | 概要 |
---|---|
名古屋能楽堂 | 世界最大級の能楽堂。舞台見学や能楽体験も可能で日本の伝統文化に触れられる |
名城公園 | 「北園」には芝生広場やおふけ池、カフェもあり、花や自然を楽しみながら休憩できる |
金シャチ横丁 | 名古屋めしやスイーツ、伝統と新しさがミックスしたエリア |
名古屋城の現在と未来

名古屋城天守閣は耐震性や老朽化の問題から2028年までの木造再建を目指し、現在は内部の公開を休止しています。
2021年には観光促進のため金鯱(きんしゃち)が地上展示され、多くの話題となりました。
まとめ
名古屋城は金鯱が輝く優美な天守閣と本丸御殿、四季の庭園、歴史建築やグルメ街、イベントなど見どころ満載。
歴史好きはもちろん、家族連れや初めて訪れる観光客にもおすすめです。
アクセス・駐車場も充実しており、名古屋市随一の観光名所として楽しめます。
計画を立てて、名古屋の歴史と魅力を体感してください。
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