伊勢神宮の内宮と外宮の所要時間|混雑対策や注意点も紹介!

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伊勢神宮は、三重県伊勢市に鎮座する、日本を代表する神社です。

約2000年の歴史を持ち、全国約8万社の神社の中でも最も格式が高い存在として、多くの人々から篤く崇敬されてきました。

参拝の慣例としては、「外宮から内宮へ」という順番が基本とされています。

この記事では、内宮・外宮それぞれの参拝に必要な所要時間や、両方を巡る際の目安時間、参拝時のポイントについて、わかりやすくご紹介します。

伊勢神宮を訪れる予定の方は、ぜひ旅の計画に役立ててください。

伊勢神宮とは?

伊勢神宮 内宮の鳥居
内宮:本宮前

伊勢神宮は、三重県伊勢市に位置する、皇室の御祖神である天照大御神を祀る日本最高位の神社です。

約2000年という長い歴史を持ち、全国約8万社ある神社の中でも、最も格式高い存在とされています。

伊勢神宮は大きく分けて、天照大御神を祀る「内宮(皇大神宮)」と、豊受大御神を祀る「外宮(豊受大神宮)」の二つの正宮を中心に、14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社から構成されています。

参拝の際には、昔からの習わしに従い、外宮を参拝してから内宮へ向かうのが正式な順序とされています。

伊勢神宮の社殿は、日本古来の建築様式である「唯一神明造」によって建てられ、シンプルでありながら格調高い美しさが特徴です。

また、五十鈴川に架かる宇治橋や、約4分の1を占める神宮の森など、自然と調和した神聖な空間が広がっています。

さらに、年間約1500回ものお祭りが執り行われており、20年に一度、社殿を新しく建て替える「式年遷宮」が行われることでも知られています。

参拝を通して、開運や厄除け、産業振興などのご利益を授かれるといわれています。

伊勢神宮の参拝順序

外宮:式年遷宮御敷地
外宮:式年遷宮御敷地

伊勢神宮を参拝する際は、「外宮から内宮へ」という順序が古くからの慣例となっています。

これは「外宮先祭(げくうせんさい)」と呼ばれ、まず外宮に祀られる豊受大御神に感謝を伝え、その後に内宮の天照大御神に参拝する、という流れです。

具体的な参拝手順は以下のようになります。

  1. 外宮(豊受大神宮)へ参拝
    • まずは外宮の正宮である豊受大神宮に参拝
    • その後、境内にある多賀宮(たかのみや)や風宮(かぜのみや)など、別宮もあわせて参拝するのが一般的
  2. 内宮(皇大神宮)へ参拝
    • 外宮参拝後、内宮に移動
    • 内宮では、まず宇治橋を渡る
    • 五十鈴川で手を清める
    • 正宮である皇大神宮に参拝
    • 時間に余裕があれば、荒祭宮(あらまつりのみや)などの別宮も参拝

なお、伊勢神宮では本殿に直接入ることはできません
※天皇陛下と皇太子のみです。

正宮では、敷地の外から二拝二拍手一拝の作法で心を込めてお参りします。

また、外宮・内宮ともに、先に正宮を参拝してから別宮に参拝する、という順番も大切にされています。

伊勢神宮の参拝時間と所要時間について

伊勢神宮 外宮
外宮

伊勢神宮の参拝は、外宮と内宮をあわせてまわるのが基本とされています。

開門時間

伊勢神宮(外宮・内宮ともに)の開門時間は以下の通りです。

  • 1月・2月・3月・4月・9月:午前5時〜午後6時
  • 5月〜8月:午前5時〜午後7時
  • 10月・11月・12月:午前5時〜午後5時

朝早くから開門しているので、混雑を避けて参拝したい方は朝の時間帯がおすすめです。

所要時間の目安

参拝にかかる時間は、外宮・内宮それぞれの参拝にどのくらい時間をかけるかによって異なります。

一般的な目安は次の通りです。

参拝スタイル所要時間の目安
外宮だけ参拝約30分〜1時間
内宮だけ参拝約45分〜1時間半
外宮・内宮両方参拝約2時間〜3時間

また、境内には別宮も点在しています。

すべてをじっくり巡る場合は半日以上(4〜5時間程度)かかることも。

サクッと参拝したい場合

時間があまりない方は、正宮だけをお参りするコースを選ぶのもおすすめです。

  • 外宮 正宮(豊受大神宮)のみ参拝:約20〜30分
  • 内宮 正宮(皇大神宮)のみ参拝:約30〜45分

外宮・内宮それぞれ正宮のみを参拝する場合でも、神聖な雰囲気を十分に感じることができます。

サクッと参拝したい方は、移動時間を含めても2時間前後で外宮・内宮両方をまわることが可能です。

伊勢神宮参拝におすすめの時間帯

伊勢神宮 外宮

伊勢神宮は、一年を通して多くの参拝客で賑わう人気スポットです。

しかし、特に混雑を避けたい方や、静かな雰囲気を楽しみたい方には、参拝する時間帯が重要です。

朝の早い時間帯(5時〜8時頃)

伊勢神宮は朝5時から開門しています。

特におすすめなのは、朝の早い時間帯です。

  • 参拝客がまだ少なく、境内はとても静か
  • 空気が澄んでおり、神聖な雰囲気をより一層感じられる
  • 夏でも涼しく、快適に歩ける

心身をリフレッシュさせながら、ゆったりと参拝を楽しめます。

午前中(9時〜11時頃)

朝一番に比べると人は増えますが、午前中も比較的参拝しやすい時間帯です。

  • お店や駐車場も開き始め、周辺観光と組み合わせやすい
  • 正午前なら団体ツアー客が本格的に増える前に参拝できる

特に、遠方から電車や車で訪れる方にとっては、朝早すぎないこの時間帯が現実的な選択肢です。

夕方(閉門の1〜2時間前)

夕方も混雑が落ち着く傾向があります。

ただし、日没が早い季節(秋〜冬)は境内が暗くなり始めるため、注意が必要です。

  • 日中の混雑を避けられる
  • 夕暮れ時の柔らかい光に包まれた境内が美しい

静かな雰囲気の中で、ゆったりと参拝したい方にはぴったりの時間帯です。

伊勢神宮参拝にかかる移動時間

五十鈴川 伊勢神宮

伊勢神宮は「内宮(ないくう)」と「外宮(げくう)」の二つの主要なエリアに分かれています。

それぞれの移動時間や距離を事前に把握しておくと、スムーズに参拝計画を立てることができるはずです。

外宮と内宮の移動時間

外宮と内宮は、直線距離で約4km離れています

移動手段と所要時間の目安は以下の通りです。

  • 車:約15分
  • バス:約15分(バスの待ち時間を含めると20〜30分)
  • タクシー:約10〜15分

伊勢市駅から外宮までは徒歩で約5分ですが、外宮から内宮へは車やバスの利用がおすすめです。

内宮境内での移動時間

内宮の境内はとても広大です。

正宮(しょうぐう)までの距離と所要時間は次の通りです。

  • 宇治橋から正宮まで、徒歩約10〜15分
  • さらに別宮(荒祭宮など)を含めて参拝する場合は、全体で約1〜1時間30分かかることも

境内は自然に囲まれた道が多いため、歩きやすい靴と余裕を持ったスケジュールで臨みましょう。

外宮境内での移動時間

外宮は内宮に比べてコンパクトですが、それでも見どころが多くあります。

  • 表参道入口から正宮まで、徒歩約5〜7分
  • 別宮(多賀宮など)もあわせて参拝すると、全体で30分〜1時間程度

外宮も自然豊かな参道が続くので、季節ごとの景色を楽しみながらゆったり歩くのがおすすめです。

伊勢神宮参拝のマナーと注意点

伊勢神宮を参拝する際には、神聖な場所であることを意識し、マナーや注意点を守ることが大切です。

以下にまとめます。

■ 通行ルール

場所通行ルール
外宮左側通行
内宮右側通行

■ 禁止事項

  • 神域内は禁煙です。
    • 喫煙は指定場所で行いましょう。
  • 神域内での飲食は禁止されています。
    • 水分補給は休憩所などを利用してください。
  • ペット同伴での参拝はできません。
    • ペットは入口の衛士見張所に預けましょう。

■ 服装と持ち物

  • 派手な服装や露出の多い服装は避けましょう。
    • 神様に対して失礼のない格好を。
  • アニマル柄や毛皮製品は殺生を連想させるため、避けた方が無難です。
  • 帽子やサングラスは、境内に入る前に外しましょう。
  • 金属製のアクセサリーを過剰に身に付けるのも避けましょう。

■ 参拝作法

  • 鳥居をくぐる前に一礼しましょう。
  • 参道は中央を避け、端を歩きましょう。
  • 拝礼は「二拝二拍手一拝」が基本です。
  • お賽銭は投げずに、静かに賽銭箱に納めましょう。

■ 写真撮影

  • 神域内では、撮影禁止区域が設けられています。
  • 内宮:
    • 正宮の撮影禁止
    • 石段下の位置からのみ可能
  • 外宮
    • 正宮の撮影禁止
    • 板垣御門(鳥居)の外から撮影可能
  • 事前に確認し、ルールを守りましょう。

■ その他の注意点

  • 忌中(喪中)や不成就日には、参拝を控えるのが望ましいとされています。
  • 境内では静かに、落ち着いた行動を心がけましょう。
  • 「ながら」参拝(スマホを操作しながら参拝するなど)はマナー違反です。

忌中(喪中)や不成就日には、参拝を控えるのが望ましいとされています。

伊勢神宮の混雑状況と避け方

五十鈴川
五十鈴川

伊勢神宮は全国から参拝客が訪れる人気スポットのため、時期や時間帯によってはかなり混雑します。

ここでは、混雑する時期や時間帯、そして混雑を避けるポイントについてまとめます。

■ 混雑が予想される時期

  • 年末年始(特に初詣期間)
  • ゴールデンウィーク
  • お盆期間
  • 秋の三連休などの連休シーズン
  • 式年遷宮(20年に一度の大祭)前後の年

■ 混雑しやすい時間帯

  • 10時~15時頃が最も混み合います。
  • 特に、正宮(内宮・外宮)付近は行列ができることもあります。

■ 混雑を避けるためのポイント

項目詳細
早朝に訪れる朝6時~8時の時間帯は比較的空いています。特に朝の静けさの中での参拝は格別です。
平日に訪れる土日祝は特に混雑するため、可能なら平日を選びましょう。
時期をずらす年末年始や大型連休を避け、通常の平月を選ぶとゆったり参拝できます。
外宮から参拝する外宮は内宮に比べると比較的空いていることが多いです。

■ 覚えておきたいこと

  • 駐車場も混雑しますので、公共交通機関の利用を検討するとスムーズです。
  • 混雑時には、参道や社務所周辺での待ち時間が長くなることを覚悟しておきましょう。

まとめ

伊勢神宮は、日本人の心のふるさととも言われる特別な場所です。

内宮と外宮、それぞれに異なる魅力があり、ゆったりと巡ることでその深い歴史と自然の美しさを体感できます。

参拝にかかる所要時間は、しっかり見て回るなら内宮・外宮あわせて約3〜4時間程度、サクッと参拝する場合でも2時間ほどは見ておくと安心です。

また、周辺の別宮や観光スポットも充実しているため、時間に余裕があれば合わせて訪れるとより伊勢の魅力を満喫できます。

混雑を避けたい場合は、早朝の参拝や平日を選ぶのがポイントです。

朝の清々しい空気の中での参拝は、伊勢神宮ならではの特別な体験となるでしょう。

伊勢神宮を訪れる際は、所要時間や混雑情報を事前にチェックして、心静かなひとときを楽しんでくださいね。

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