2025年1月12日に、山口県東部と広島県西部を旅行してきました。
今回のテーマは「戦争と現在」。
この旅行で見聞きしたものを綴っていくので、モデルコースの参考になれば幸いです。
道の駅 上関海峡

最初に訪れたのは、道の駅 上関海峡。
というのも、前日まで山口県内で仕事をし、終わった後に道の駅へ移動して車中泊していました。
道の駅 上関海峡は室津半島の南端に位置し、瀬戸内海の穏やかな海と島並みが広がる美しい景観が魅力です。
地元の新鮮な海の幸や、地元の名産品を販売する直売所、海を眺めながら食事を楽しめるレストラン、テイクアウトコーナーなどが充実しています。
生け簀には、こんなものも!

なんと、ドチザメ!
あってますよね?
水族館でもないのに、見入ってしまいました笑
上盛山展望台

道の駅を後にし、上盛山展望台へ。
上盛山展望台は、長島の最高峰である標高314mの場所にあり、白い灯台型の建物が特徴です。
晴れた日には四国の佐田岬や九州の国東半島を眺めることができます。
2月中旬から3月中旬には約1万本の水仙が咲き誇り、春には桜も楽しめる花の名所として知られています。
数台ですが、無料駐車場もありますよ!
そんな展望台から見られる景色は、こちら!

瀬戸内海を感じさせる景色ですね…!
朝の日差しが雲の隙間を照らす様に、神々しさを感じます。
北側はこんな感じ。

美しい…。
来てよかったと思える、美しい景色でした。
回天特別攻撃隊員 和田稔記念碑

少し車を走らせて、回天特別攻撃隊員 和田稔記念碑へ足を運んできました。
少し説明が必要ですね。
和田稔少尉は、太平洋戦争末期に特攻兵器「回天」の搭乗員として出撃し行方不明になりました。
彼は愛媛県出身で、東京帝国大学在学中に戦争に参加。
和田少尉は「青春の頌歌であってほしい」といった深い言葉を含む手記を残し、その一部は「わだつみのこえ 消えることなく」として出版されています。
2010年、和田稔少尉を記念し、人々は彼の遺志を忘れないために記念碑を建立。
この記念碑は、戦争の悲劇と平和の重要性を未来の世代に伝えたいという願いが込められています。
彼の人生は映画「出口のない海」でも描かれ、多くの人々に感動を与えています。
記念碑は和田少尉の記憶を風化させず、平和を考えるきっかけとして存在し続けます。
ちなみに、この場所に記念碑が建てられている理由は、和田稔少尉が回天ごと、ここへ漂着したからです。
手を合わせてから、次の目的地へ進みます。
岩国基地

続いて、米軍の飛行機を見学しに、岩国基地へ。
岩国基地は、山口県岩国市にある日米共同使用の航空基地です。
旧日本海軍が建設を開始し、戦後は米海兵隊が接収、その後、米空軍や米海軍も使用しました。
現在、米海兵隊が主に使用しており、海上自衛隊も一部を共同使用しています。
見られた飛行機は、↓の記事でまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください。
この日に見られた鳥も、まとめています。
大和ミュージアム

最後に訪れたのは、大和ミュージアム。
大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)は、広島県呉市にある海事歴史と科学技術を紹介する博物館です。
特に、世界最大の戦艦「大和」に焦点を当てながら、明治以降の呉市の歴史と造船・製鋼技術を紹介しています。
建物の周囲もすごいですよ!

大和ミュージアム正面に飾られているのは、陸奥の主砲!
ど迫力です!
他にも…

陸奥の主錨や…

陸奥のスクリューなんかも展示されています。
入る前からテンションが上がりますが、入館後はもっとすごい!
チケットを購入し、最初に目に飛び込んでくるのがコレ!

戦艦大和の10分の1スケールの模型です。
戦艦大和の周囲は、写真撮影している人で溢れています。
いや〜ど迫力!
高揚感で満たされます。
それでは、いよいよメインの展示です。
入館直後に見られる展示内容は、戦艦大和の詳細や、戦艦大和の証言、呉の歴史などです。
パネル展示と映像で、学ぶことができます。
特に映像展示は長く、全て見る場合は、なかなか覚悟が必要です。

大和で用いられていたものも多く展示されており、非常に面白いです。
そこを抜けると、待っているのは大型資料展示室。

零式艦上戦闘機(略称は零戦)や、人間魚雷「回天」などの実物資料が展示されています。

少し胸が苦しくなるのは、私だけではないはず…。
3階へ進み、船を造る技術や未来の技術を体験できる展示を堪能。

基本的なことから…

難しいことまで!
これを全て子どもにも分かりやすく伝える努力をしている点が、本当に素晴らしい!
とても読み応えのある展示でした。
最後に、大和シアターへ。
大和シアターでは、海中に沈んだ大和の映像を見ることができました。
映像のラストに、戦艦大和で亡くなった方の名前と出身県が映し出され、悲しくなりましたね…。
戦争は繰り返してはいけないと、改めて思わされます。

外へ出て、しんかい HU-06を見学!
「しんかい HU-06」は、1970年に竣工した日本の有人深海潜水調査船です。
最大潜航深度は600mで、日本で初めて深海調査が可能な船として知られています。
1977年に退役後、しばらく海上保安大学校で展示され、2005年に大和ミュージアムに移設されました。
海洋調査の歴史に、大きな足跡を残したものを見られるとは!
しんかいの近くには、もっと大きな潜水艦も展示されています。

潜水艦あきしおです。
潜水艦あきしおは、海上自衛隊のゆうしお型潜水艦の7番艦で、1986年から2004年まで実際に運用されていました。
全長は約76メートル、重量は約2,000トンで、2007年から海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)に展示されています。
潜水艦の内部も見学可能で、潜水艦の狭い空間や、様々な設備を体験できるとのことですが、最終入館時刻を過ぎているので、見学できず…。
次に足を運ぶ際は、こちらも合わせて見学したいと思います。
神戸へ
翌日は、神戸で観光しました。
そのため、近くの道の駅まで移動し、車中泊。
車中泊した道の駅の写真を撮影し忘れただけでなく、記録もとってないので、どこで寝たのかを思い出せない…。
なにはともあれ、今回は非常に良い旅行となりました。
大和ミュージアムは現在(2025/05/13)、リニューアル工事中のため、2026年3月末まで休館しています。
工事が終わったら、もう一度足を運びたいですね。
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