名古屋は都会だし、野鳥を見られる場所なんてないんじゃないの?
と思っている、そこのあなた!
名古屋にも、鳥がわんさか集まる探鳥地があります。
名古屋は車社会ですが、今回は電車で行ける場所を紹介です。
全て名古屋駅から乗り換え一回以下で、行くことができます。
仕事の出張や、観光のついでにぜひ寄ってくみてださい。
記事の信頼性
私は2013年から鳥を見始めています。
Instagramで鳥に関する発信をし、1万人以上のフォロワーを獲得しました。
愛知県で主に鳥を見ており、名古屋の探鳥地は特に入り浸っています。
藤前干潟
藤前干潟は、ラムサール条約登録湿地の一つです。
伊勢湾の最奥部にあり、庄内川,新川,日光川が合流する河口部に位置しています。
大潮の日は広大な干潟が出現するため、多くの水鳥に重宝されている場所です。
特にシギ・チドリ類が多く飛来し、ハマシギが2000羽以上も飛来したことがあります。
また、冬にはカモ類の姿も。
スズガモやキンクロハジロといった、潜水ガモが多く飛来します。
たまにホオジロガモも混ざっているので、要注意です。
よく見られる鳥
藤前干潟でよく見られる鳥は以下の通りです。
ハマシギ,ダイシャクシギ,ホウロクシギ,チュウシャクシギ,オオソリハシシギ,オバシギ,ソリハシシギ,スズガモ,キンクロハジロ,ホシハジロ,オカヨシガモ,コアジサシ,ユリカモメ,ズグロカモメ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,ミサゴ,ハヤブサなど。
オススメの時期は春,秋,冬。
藤前干潟に関する周辺の施設
藤前干潟へ行くなら、寄っておきたい施設を3ヶ所紹介します。
稲永ビジターセンター
稲永ビジターセンターは、藤前干潟の環境,生きもの,保全の歴史などの情報を発信している施設です。
干潟に入ったり、渡り鳥について学んだりするプログラムもあるので、興味がある方は立ち寄りましょう。
また、探鳥ルートですが、ビジターセンターから北上しながら見るのがメジャーです。
名古屋市野鳥観察館
名古屋市野鳥観察館は、野鳥を観察することのできる施設です。
館内には30台のフィールドスコープが設置されており、雨天でも猛暑でも快適に野鳥を観察することができます。
また黒板には最近見られた鳥の種類と個体数が記載してあるので、チェックしておくと思わぬ鳥を見つけられるかもしれませんよ。
藤前干潟活動センター
藤前干潟活動センターは、干潟という環境を詳細に学んだり、体感したりすることができる施設です。
館内には生体展示も多く、イベントがなくても楽しむことができます。
しかし、電車でのアクセスが難しいのが問題です。
公共交通機関でのアクセスは、三重交通バスのみ。
しかも、本数もかなり少ないです。
車や健脚の方は、ぜひ立ち寄ってください。
藤前干潟のアクセス
アクセスは非常に良く、名古屋駅から電車で一本で来れちゃいます。
名古屋駅からあおなみ線に乗車し、野跡駅で下車して15分歩くと到着です。
ビジターセンターの目の前から北上しつつ鳥を見るのも良し、観察館で鳥の情報を仕入れてから行くのも良し。
自分好みの方法で、鳥を見ましょう。
また、電車だけでなくバスでも一本で来れちゃいます。
名古屋駅発の名古屋市営バス・幹名駅2の”野跡駅行き”に乗車し、野跡駅前で下車すれば到着です。
こちらの方が安上がりなので、バスの方がオススメ。
お得に乗車する方法も、↓のドニチエコきっぷの項で紹介します。
東山植物園
正確に言うと、東山動植物園の植物園です。
春と秋の渡りの時期は、多くの小鳥類が飛来します。
キビタキやオオルリといったヒタキ類はもちろん、ムシクイ類も多いです。
また植物園ということもあり、100種1000本からなる「桜の回廊」,11月中旬以降から始まる紅葉,四季折々に咲き乱れる花々など見どころもたくさんあります。
写真をメインにされる方は、美しい花々と一緒に撮影してみてはいかがでしょうか?
最後に大丈夫だと思いますが、来園される方のほとんどは鳥を目当てに来ていません。
道を塞いだり、草木を折ったりする行為はお控えください。
よく見られる鳥
キビタキ,オオルリ,コサメビタキ,エゾビタキ,サンコウチョウ,シロハラ,トラツグミ,センダイムシクイ,メボソムシクイ,シジュウカラ,ヤマガラ,メジロ,カワセミ,オオタカなど。
オススメの時期は春と秋。
冬は種数が少ないですが、シメやルリビタキといった冬ならではの鳥が見られます。
東山動物園
東山動植物園の動物園の方。
せっかく入園したのに、こちらに足を運ばないのはもったいないです。
東山動植物園は、動物の飼育種数が日本一!
動物園では約500種、植物園では約7000種の展示数を誇っています。
植物園で鳥を見てから動物園へ移動となると、全体を見るのに時間が足りません。
どれを見るか、あらかじめ決めておきましょう。
また、見られた鳥の種数を増やしたいなら、動物園内の上池もオススメです。
カイツブリやアオサギといった、身近な水鳥を観察することができます。
ちなみに園内の「小鳥とリスの森」で飼育されている鳥は、ウグイスやアオジといった名古屋市内でも見られる鳥です。
記録している方は、野生のものと混同しないようにしましょう。
東山植物園のアクセス
名古屋市営地下鉄 東山線の星ヶ丘駅で下車し、7分歩けば到着です。
これは植物園側の出入り口なので、動物園に行きたい方は星ヶ丘駅の一つ前にある東山公園駅で下車する必要があります。
少しお得に入園する方法もあるので、↓のドニチエコきっぷの項をご覧ください。
名城公園
名城公園は、名古屋城北側に位置する大きな公園です。
名古屋城のお堀に、カモ類が多く飛来します。
カモ類との距離が近く識別しやすいので、初心者にはうってつけの場所です。
また春と秋には小鳥も多く飛来し、オオルリやキビタキといったヒタキ類、エゾムシクイやセンダイムシクイなどのムシクイ類も多く飛来します。
当たり前ですが、お堀のカモを観察する際、狭い通路を塞がないように周りにも気を配りましょう。
よく見られる鳥
コガモ,ヨシガモ,オカヨシガモ,マガモ,オナガガモ,キンクロハジロ,ホシハジロ,ユリカモメ,オオルリ,キビタキ,エゾムシクイ,センダイムシクイ,エゾビタキ,コサメビタキ,アカゲラ,シメ,ビンズイ,オオタカ,カワセミなど。
オススメの時期は、春,秋,冬です。
名古屋城
名古屋城は日本100名城に選定されている、国の特別史跡です。
言わずと知れた、名古屋を代表する観光地。
出張や鳥見で訪れた方は、ぜひ入城してほしい場所です。
名古屋城の観覧料は500円ですが、ドニチエコきっぷを使用すると400円になります。
頭の隅に入れておきましょう。
名城公園のアクセス
名古屋市営地下鉄 名城線の名城公園駅で下車し、5分歩くと到着です。
名古屋駅から、乗り換え一本で行くことができます。
庄内緑地
庄内緑地は、名古屋市西区に位置する公園です。
園内は広く、陸上競技場やボート池,ピクニック広場など様々な施設があります。
森林,低木林,池,川,芝地といった、様々な環境が揃っているのが特徴です。
多様な環境は鳥を寄せ付けやすいので、多くの種類に恵まれます。
特に春と秋の渡りでは、キビタキやオオルリ,サンショウクイやコマドリなど多くの小鳥が!
ぜひ一度、足を運んでみてください。
よく見られる鳥
キビタキ,オオルリ,コサメビタキ,エゾビタキ,ジョウビタキ,モズ,ウグイス,トラツグミ,シロハラ,ツグミ,シメ,アオジ,シジュウカラ,オオタカ,マガモ,オオバン,カワセミなど。
オススメの時期は春と秋の渡りの時期。
ヒタキ類やトケン類といった鳥がメインになります。
また、春と夏にコアジサシを見かけることも。
水辺も要チェックです。
庄内緑地のアクセス
名古屋市営地下鉄 鶴舞線の庄内緑地公園駅を下車し、徒歩30秒ほどで到着です。
名古屋駅から、乗り換え一回で行くことができます。
平和公園
平和公園は、戦後の大規模な区画整理事業によって整備された公園。
桜の名所として知られ、家族で遊ぶ方が多いです。
園内には森林が多く、小鳥であふれています。
歩きごたえがあるので、少し体力が必要です。
よく見られる鳥
ノビタキ,キビタキ,オオルリ,コサメビタキ,エゾビタキ,メボソムシクイ,アカゲラ,サシバ,アカハラ,シジュウカラ,ヤマガラ,センダイムシクイ,ホトトギス,ルリビタキなど。
春と秋の渡りの時期に、小鳥が多く飛来します。
また冬にも多くの種類が飛来し、年によってウソやミヤマホオジロといった鳥が飛来することも。
平和公園のアクセス
名古屋市営地下鉄 東山線の東山公園駅で下車し、徒歩12分で到着です。
東山動植物園の近くなので、時間が許せば両方とも訪れましょう。
最強アイテム:ドニチエコきっぷ
名古屋市が誇る神切符の紹介です。
ドニチエコきっぷを持っていると、名古屋市営の地下鉄とバスが乗り放題になります。
土曜・日曜・休日・毎月8日のみ購入でき、値段は大人620円,小児310円です(2024年1月時点)。
市営地下鉄の駅にある券売機や、市営バスの運転手などから購入することができます。
また、東山動植物園と名古屋城だけでなく、名古屋港水族館や愛知県美術館といった多くの施設で料金が割引に!
割引はドニチエコきっぷだけでなく、普通の1日乗車券でも適用されます。
お得になる施設やオススメコースなどは、こちらを参照してください。
最後に…
今回、紹介したのは以下の5ヶ所です。
- 藤前干潟…伊勢湾最奥部のラムサール条約登録湿地
- 東山植物園…東山動植物園の植物園側
- 名城公園…名古屋城がある公園
- 庄内緑地…様々な環境が揃っている公園
- 平和公園…大きな森林が特徴的な公園
名古屋は三大都市の一角ということで、鳥がいないと思われがちです。
しかし意外と探鳥地が多く、多様な環境で鳥を見ることができます。
出張や観光でお越しになった際は、ぜひ今回紹介した探鳥地へ足を運んでみてくださいね!
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