9/18~21の4日間にかけて、石垣島と竹富島に行ってきました!
旅の目的は主にバードウォッチング。
普通の観光は添える程度に…
見られた鳥は70種類です。
この記事が石垣島でバードウォッチングをする人や、旅行する人の助けになれば幸いです。
初日
名古屋から出発ということで、セントレアへ移動するところからスタートです。
昼にセントレアを出発し、夕方頃に石垣島に到着しました。
新石垣空港
初の石垣島へ上陸!
石垣空港内は観光客で賑わっており、石垣島の人気の高さを伺えました。
到着後、最初にすることはランチです。
やいま村空港店:やいまそば
空港内には飲食店が複数あり、海鮮のお店や石垣牛を楽しめるお店があります。
その中で、やいまそばを扱っている「やいま村」を選択しました。
「やいまそば」は、沖縄県の郷土料理の一つで、地元の方に親しまれています。
ストレート麺に醤油で煮た豚やかまぼこを乗っており、豚骨ベースの甘みのあるスープが特徴です。
美味しいのは言わずもがなで、リーズナブルな最高の料理でした。
やいま村空港店の基本情報
やいま村空港店の基本情報を紹介します。
店名 | やいま村空港店 |
価格 | 1,000円くらいから |
住所 | 沖縄県石垣市白保1960−104−1 新石垣空港国内線旅客ターミナル1F |
電話 | 0980870431 |
営業時間 | 9時〜20時(L.O./19時45分) |
定休日 | なし |
公式サイト | https://www.inari-kanoco.com/ |
空港周辺でバードウォッチング
民宿の近くまで行ってくれるバスを待つため、空港の周辺を散歩することに。
空港から海沿いに進むと、多くの鳥が目に飛び込んできました。
リュウキュウツバメやシロガシラ,インドハッカなど、本州では見られない鳥のオンパレードです。
まさか、ただの散歩でこんなにも非日常を体験できるとは…
さすが石垣島です。
残り三日の鳥見にも期待が高まりました。
民宿イラヨイ
鳥見を終えてバスに乗り、この日の宿へ向かいます。
お世話になったのは、民宿イラヨイ。
至れり尽くせりな民宿でした!
民宿イラヨイの基本情報
民宿イラヨイの基本情報を紹介します。
料金 | 4000〜6500円前後/一泊 |
住所 | 沖縄県石垣市白保17 |
電話 | 09019421141 |
チェックイン | 14:00 |
チェックアウト | 10:00 |
夜探
民宿に荷物を置き、夜探の開始です!
狙いはフクロウ類とヤエヤマオオコウモリ。
ご当地の夜行性を狙います。
民宿を出て数秒、電線の上にヤエヤマコウモリが飛来。
そんなに珍しい生きものではないようで、いたるところで数頭見かけました。
さらに海岸を歩いたり、電柱や建物の隅っこなどを見たりしているとリュウキュウアオバズクを発見!
嬉しすぎます…!
結局リュウキュウコノハズクは声すら拾えませんでしたが、大満足な夜探となりました。
2日目
起床し、夜明けとともに鳥見の開始です!
まずは民宿周りの海岸から鳥を探しました。
白保海岸
白保海岸は砂浜環境で、キョウジョシギやアオアシシギなどシギチを多く見ることができました。
さらに、人生初のクロサギ白色型のお姿も!
コサギともカラシラサギとも丸っ切り異なり、美しいことこの上ない鳥でした…。
民宿で朝食を頂き、レンタカーに乗車。
ここからが本当のバードウォッチングです。
石垣島の田んぼ
まずは近くの田んぼを周り、すごい数のセイタカシギやアカアシシギを見ることができました。
年数回見る程度のアカアシシギを、どえらい数をあんな近くで見られるとは…。
普段、見慣れないヒバリシギやムラサキサギ、オオクイナのお姿も。
石垣島も本州同様、水田が面白いのは同じなんだなと感じる瞬間でした。
バンナ公園 展望台
鳥見スポットを転々としつつ、バンナ公園の展望台へ。
石垣島を取り囲む美しい海を見ることができました。
アカハラダカの渡りを期待しましたが、こちらは見ることができず…
一休食堂:ヤギ汁
鳥を見て心は満たされますが、腹は減る一方です。
石垣島まで来ているのですから、ここの名物を食べないわけにはいかないでしょう。
というわけで、ヤギ汁を食べにきました。
沖縄の郷土料理、「ヤギ汁」は、ヤギ肉と新鮮な野菜が織り成す味わい深い一品です。
独特の強い香りを持つため、ショウガやヨモギを一緒に煮込んで、香りを和らげて食べるのが一般的。
滋養強壮効果が高いとされ、一部では薬としても用いられることもありますが、体質によっては副作用が出ることも。
ヤギ感溢れる味で、かなりクセの強い料理なのは事実です。
しかし、その独特の味わいは、好きな人にとっては絶品と称されるほどのもの。
一度味わってみる価値ありです。
ちなみに、私はめっちゃ美味しいと感じました。
一休食堂の基本情報
店名 | 一休食堂 |
価格 | 400〜1,500円くらい ヤギ汁は1300円 |
住所 | 沖縄県石垣市石垣716−1 |
電話 | 0980821803 |
営業時間 | 11:00~20:00 |
定休日 | 月曜日 |
公式サイト | こちら |
名蔵アンパル
ヤギ汁を食べた後は、ラムサール条約登録湿地 名蔵アンパルへ!
名蔵アンパルは、広大な干潟とマングローブ林から形成される湿地です。
私も干潟の民として、足を運びたかった場所でもあります。
訪れた時に鳥はあまりおらず、チュウシャクシギなどが数羽いる程度でした。
しかし、ここのメインはベントス。
巨大なキバウミニナに圧倒されつつ、人生初のシオマネキ達とご対面です!
見られたシオマネキは、ハクセンシオマネキとヒメシオマネキ。
感動です…!
ちなみに、名蔵アンパルへ向かう途中でカンムリワシを見つけたのですが、一瞬しか見られず…
川平湾
名蔵アンパルを後にし、ついでに川平湾へ。
バードウォッチングをするためではなく、近かったのでついでに寄ってきました。
とはいえ、さすがは石垣島で誇るべき絶景スポット。
白い砂浜がキラキラと輝き、透き通ったブルーの海が眩しく輝く…。
息をのむほどの美しい景色が広がっていました。
石垣島で訪れるべき必見の観光スポットであり、絶対に見逃せない絶景といっても過言ではないでしょう。
ちなみに川平湾は、世界的なガイドブックで最高ランクの三ツ星を獲得したことでも知られています。
米原ヤエヤマヤシ群落
川平湾を後にし、鳥見スポットを転々としました。
ズアカアオバトや、リュウキュウサンショウクイなどを発見。
ズアカアオバト達が電線に連なる光景を見て、「お、おう…」といった感じです。
続いて、米原ヤエヤマヤシ群落へ!
ヤエヤマヤシとは、石垣島と西表島にのみ生息する固有種で国の天然記念物です。
30cmの幅と25mの高さを誇る立派な幹に、大きく波打つ美しい複葉の葉といった特徴があります。
その美しさから「世界で最も美しいヤシ」とたたえられることも!
ヤシとはいえ、森林環境なのでキンバトを血眼になって探しました。
見つからなかったんですけどね…
カンムリワシと玉取崎展望台
日が暮れかけ、玉取崎展望台へ向かいます。
目的地として設定していますが、本来の目的は道中です。
石垣島の象徴とも言える、カンムリワシをまだしっかりと見ていません。
電柱や木にとまっている個体がいないか、要チェックしながら車を走らせます。
要チェックしているのは、専ら助手席の相方ですが…
すると、電柱にとまっているカンムリワシが…!
コソコソ近付いて、じっくり観察させてもらいました。
十分に観察した後、最後の観光地 玉取崎展望台へ。
玉取崎展望台は、まさに絶景の宝庫。
展望台からは、石垣の青い海と「シーサーのしっぽ」として親しまれる平久保半島を一望することができます。
また、展望台へと続く遊歩道には一年を通じてハイビスカスが咲き誇っており、訪れる人々を南国の雰囲気に包み込んでくれるはずです!
2日目の締めくくりに相応しい、最高の展望台でした。
満喫した後、本日の宿へ。
荷物を置いて、地元食材の料理を頂き、戻って鳥合わせして就寝です。
3日目
起床後、様々な環境で鳥見を開始。
ですが、なかなか成果をあげることができず…
そんな状況で、屋良部岳に訪れました。
屋良部岳
屋良部岳は、沖縄県石垣島の西部にそびえる山です。
その標高216.5mの頂上には、「トロルの舌」と呼ばれる巨大な岩がそびえ立ちます。
登山口まで車で行くことができ、登頂にそこまで時間がかからないのでオススメです。
山頂からの眺めは言わずもがな、最高の一言…!
3日目はここまで成果なしですが、疲れが吹き飛びました。
下山して車に戻り、山を下り始めた瞬間リュウキュウアカショウビンのお姿が!
その後2個体が横切り、撮影はできなかったですが嬉しかったです。
また、アカショウビンの他に、リュウキュウキビタキ雄やサンコウチョウなども確認。
夏鳥スーパーセットありがたや…!
バンナ岳公園
次に、キンバト目当てにバンナ岳公園へ。
たくさんのチョウが舞っており、中でもオオゴマダラの飛翔には神秘的な美しさを感じました。
そんな中、エゾでもコサメでもないヒタキが1羽。
撮影して調べたらリュウキュウキビタキ雌でした!
証拠でも撮れたのは嬉しかったです!
その後、くまなく歩くもキンバトは現れず…
フルスト原遺跡
次にズグロミゾゴイを探すため、フルスト原遺跡へ!
フルスト原遺跡は宮良川の西にあり、石垣島最大の遺跡です。
オヤケアカハチの居城跡と言われ、規模も大きく見応えがあります。
八重山博物館でも取り上げられている有名な遺跡です。
※オヤケアカハチとは?
オヤケアカハチとは、1500年に琉球王国に反乱を起こした英雄。
アカショウビンが1回横切るも、お目当ての鳥は見られず…。
大浜海岸
次に大浜海岸で、シギチをメインに鳥見です!
大浜海岸は石垣島の大浜地方に位置し、地元の人々に愛されている海岸です。
海岸沿いには東部に散策路があり、西部にはオヤケアカハチの像や崎原公園があります。
私が訪れた時は貸切状態で、誰にも気を遣うことなく広々と鳥を見られました。
地元の干潟でもよく見る鳥に加えて、オオメダイチドリのお姿が…!
その後、宿に向かう道中にカタグロトビが見られて、3日目も満足な鳥見となりました。
最終日
最終日は竹富島へ!
フェリーに乗る前に、日が出る前から鳥見をしてズグロミゾゴイチャレンジ。
なんとか見ることができました。
竹富島
駆け足でターミナルに移動し乗船。
竹富島に到着後、キンバトを求めて林内を徘徊。
現地の友人に案内してもらいました!
姿は見えませんでしたが、何度か声を拾うことができました。
他に、リュウキュウアサギマダラやズグロミゾゴイのお姿も。
コンドイ浜
一通り林内を歩き回った後は、コンドイ浜へ!
The・南国という言葉が似合うほどの白い砂浜。
そして、透き通るような青い海。
観光客が多く訪れるのも納得です…!
そんなコンドイ浜には、白色型のクロサギがいました。
青い海の上を飛翔するクロサギは美しすぎ。
竹富島ゆがふ館
続いて、竹富島ゆがふ館へ。
竹富島ゆがふ館とは、竹富島の自然と伝統文化を体験できるビジターセンターです。
ここでは、島の歴史や文化,島人の生活を目と耳で楽しむことができます。
島特有の動植物の呼び名などが学べて、とても面白かったです。
竹富島ゆがふ館の基本情報
竹富島ゆがふ館の基本情報を紹介します。
料金 | 無料 |
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町竹富2350 |
電話 | 0980852488 |
開館時間 | 8:00 ~ 17:00 |
休館日 | 台風時 |
公式サイト | こちら |
竹富島の飲食店
竹富島について学んだ後は、腹ごしらえです。
私が足を運んだ飲食店を紹介します。
そば処 竹乃子:ラフテー丼
そば処 竹乃子は、創業40年の伝統的なそば処です。
八重山そばやソーキそばといった、沖縄らしい麺料理を頂くことができます。
竹乃子では現地の友人と一緒に食べたのですが、ラフテー丼もオススメされたのでこちらを注文しました。
しかも奢っていただきました…!ご馳走様です!
ラフテーとは、皮付きの豚の三枚肉の角煮のこと。
しかも、煮込む時に泡盛と鰹出汁も使うみたいです。
文字だけで涎が出てきますね…。
ちなみにラフテー丼も沖縄飯なので、ぜひ注文してみてください!
すごく美味しいですよ…!
そば処 竹乃子の基本情報
店名 | そば処 竹乃子 |
価格 | 600〜1,000円くらい |
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町竹富101−1 |
電話 | 0980852251 |
営業時間 | 10時30分~15時30分(LO:15時) 18時30分~20時40分(LO:20時) 最終入店19時40分 ※夜は不定期営業です。 |
休業日 | 下記サイトの休業日カレンダーを参照 |
公式サイト | こちら |
パーラー ぱいぬ島:かき氷
ランチで腹を満たした後は、おやつタイム。
現地民激推しの、こちらのお店へ足を運びました。
ぱいぬ島はかき氷の名店。
沖縄ぜんざいも食べることができます。
迷いに迷いましたが、私はかき氷の黒糖蜂蜜を注文しました。
こちらも奢っていただきました!
第一印象はとにかくでかい…笑
食べ応え十分でした。
パーラー ぱいぬ島の基本情報
パーラー ぱいぬ島の基本情報を紹介します。
店名 | パーラー ぱいぬ島 |
価格 | 600〜700円くらい |
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町竹富 |
電話 | 0980-85-2505(問い合わせ用) |
営業時間 | 10時〜17時 |
定休日 | 不定休 |
公式サイト | なし |
帰宅
かき氷を食べた後、フェリーに乗り込んで石垣島へ戻ってきました。
そのままレンタカーを返却し、石垣空港へ。
飛行機に乗り込んで、愛知に帰還。
最高の鳥見旅となりました。
見られた鳥
4日間で見られた鳥は、以下の通りです。
アオアシシギ | カタグロトビ | コチドリ | チュウシャクシギ |
アオサギ | カラムクドリ | サンコウチョウ | チョウゲンボウ |
アカアシシギ | カルガモ | シジュウカラ | ツメナガセキレイ |
アカガシラサギ | カワセミ | シマアカモズ | ハクセキレイ |
アカショウビン | カンムリワシ | シロガシラ | ハマシギ |
アマサギ | キアシシギ | シロチドリ | バン |
イシガキヒヨドリ | キジ | シロハラクイナ | ヒバリシギ |
イソシギ | キジバト | ズアカアオバト | ミサゴ |
イソヒヨドリ | キセキレイ | スズメ | ミユビシギ |
インドクジャク | キョウジョシギ | セイタカシギ | ムナグロ |
インドハッカ | キンバト | セッカ | ムラサキサギ |
エゾビタキ | クサシギ | ソリハシシギ | メジロ |
エリグロアジサシ | クロサギ | ダイサギ | リュウキュウアオバズク |
オオクイナ | クロハラアジサシ | ダイゼン | リュウキュウキビタキ |
オオジシギ | コアオアシシギ | タカブシギ | リュウキュウサンショウクイ |
オオメダイチドリ | ゴイサギ | タシギ | リュウキュウツバメ |
オサハシブトガラス | コサギ | タヒバリ | |
オバシギ | コシアカツバメ | チュウサギ |
計70種
渡りの時期ということで100種は超えるかなーと思いましたが、結果は控えめでした。
とはいえ、最高の鳥見になったのは事実です。
いつか、また訪れたいと思います!
石垣島で撮影した写真を一部紹介‼
最後に
というわけで、今回は石垣島と竹富島へ足を運んだ時の思い出を綴りました!
本州ではなかなか見られない鳥のオンパレードで、言うことなしの満足感です。
石垣島と竹富島に訪れたことがない人は、一度でいいので行ってみてください。
最高の経験になることを約束します。
謝辞
2日目に案内してくれたK.Sさん
竹富島を案内してくれたTさん
同行してくれたK.K
鳥見スポットを教えてくれたR.Hさん
飲食店とシャワーを浴びれる場所を教えてくれたS.Mさん
本当にありがとうございました!
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