岐阜県養老郡養老町にひっそりと佇む「養老の滝」は、高さ30メートル、幅約4メートルを誇る雄大な名瀑です。
その清らかな水が岩肌を打ちながら流れ落ちる姿は、まさに圧巻の一言。
日本の滝百選にも選ばれており、古くから多くの文人墨客に愛され、あの葛飾北斎の浮世絵にも描かれたほど、その美しさは時代を超えて人々を魅了し続けています。
この記事では、名古屋駅から養老の滝へのアクセス方法を詳しくご紹介するとともに、駐車場や最寄り駅からの手段まで幅広く解説します!
名古屋駅から養老の滝へのアクセス方法を徹底比較!

名古屋駅から養老の滝(養老公園)へは、主に公共交通機関(電車)と自家用車でアクセスできます。
自分の旅行スタイルに合わせて、最適な方法を選びましょう。
電車で行く!養老鉄道への乗り換えがポイント
名古屋駅から電車で養老の滝へ向かう場合、どのルートを選んでも「養老鉄道」への乗り換えが必須となります。
主な3つのルートを比較して、あなたにぴったりのルートを見つけてください。
ルート1: JR東海道本線経由(大垣乗り換え)
- 所要時間目安: 約1時間30分
- 片道運賃: 1,200円(JR区間780円、養老鉄道区間420円)
- 乗り換え: 大垣駅で1回
ルート2: 近鉄名古屋線経由(桑名乗り換え)
- 所要時間目安: 約1時間19分〜1時間36分
- 片道運賃: 1,110円(近鉄区間530円、養老鉄道区間580円)
- 乗り換え: 桑名駅で1回(最短で到着できる可能性も!)
ルート3: JR関西本線経由(桑名乗り換え)
- 所要時間目安: 約1時間24分〜1時間36分
- 片道運賃: 940円(JR区間360円、養老鉄道区間580円)
- 乗り換え: 桑名駅で1回(最も安価なルートです!)
電車ルート比較表
ルート(経由駅) | 片道運賃(円) | 所要時間(目安) | 乗り換え回数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
JR東海道本線経由(大垣) | 1,200 | 約1時間30分 | 1回 | JR利用、養老鉄道へ接続 |
近鉄名古屋線経由(桑名) | 1,110 | 約1時間19分〜1時間36分 | 1回 | 近鉄利用、養老鉄道へ接続(最短の可能性あり) |
JR関西本線経由(桑名) | 940 | 約1時間24分〜1時間36分 | 1回 | 最安値、養老鉄道へ接続 |
どのルートも養老鉄道への乗り換えが必要なので、事前に乗り換え口の場所や接続時間を調べておくと安心です。
車で行く!
荷物が多い方や、自由に移動したい方には車でのアクセスがおすすめです。
高速道路を使えば、名古屋から比較的短時間で到着できます。
- 高速道路からの所要時間:
- 名古屋から養老公園まで約1時間。
- 最寄りインターからの所要時間:
- 養老I.C.から約10分
- 大垣I.C.から約20分
- 関ヶ原I.C.から約25分
養老公園内の駐車場を賢く選ぼう!
養老公園内には、無料駐車場と有料駐車場があります。
自分の目的に合わせて駐車場所を選びましょう。
公園管理駐車場(無料)
- 利用時間:
- 通常9:00〜17:00
- 「養老の滝入口駐車場」は無料で利用できますが、滝までは徒歩30〜40分かかります。
- 年末年始を除き、公園の休園日も開放されています。
民営駐車場(有料)
- 滝に最も近いのは「養老の滝駐車場(有料)」で、滝まで徒歩約5分と非常に便利です。
- 料金: 平日500円、土日祝日および7月1日〜9月30日、1月1日〜1月5日は1,000円。
- 営業時間: 9:00〜17:00(延長あり)。
- 一部では24時間営業で8:30〜18:00が有人対応時間とされています。
- 支払い:
- 現金のみ
- 収容台数:
- 約80台
小さなお子様連れやご高齢の方、体力に自信のない方は、有料駐車場を利用すると移動の負担を大幅に減らせますよ。
養老公園駐車場ガイド
駐車場名 | 無料/有料 | 滝までの徒歩時間(目安) | 平日料金(円) | 土日祝料金(円) | 収容台数(目安) | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
公園管理駐車場(第1, 第2, 第3, こどもの国など) | 無料 | 30分〜40分(滝入口駐車場の場合) | 0 | 0 | 不明(広大) | 営業時間 9:00〜17:00。 養老の滝入口駐車場は年末年始除き休園日も開放。 |
養老の滝駐車場(民営) | 有料 | 約5分 | 500 | 1,000 | 80台 | 営業時間 9:00〜17:00(延長あり)。 7/1〜9/30、1/1〜1/5は1,000円。 現金支払いのみ。 |
目的別おすすめ駐車場
養老公園内には複数の駐車場があるので、訪れたい施設に合わせて選ぶのがおすすめです。
- 岐阜県こどもの国:
- 「こどもの国駐車場」
- 養老天命反転地、楽市楽座・養老:
- 「第2駐車場」
- 養老の滝と養老天命反転地両方:
- 「第1駐車場」
ゴールデンウィークなどの連休中は、周辺道路や駐車場が大変混雑します。
公共交通機関の利用を検討するか、早朝に到着することをおすすめします。
養老駅から養老の滝への最後の道のり

電車で養老駅に着いたら、いよいよ養老の滝へ!
徒歩と無料シャトルカート「ヨロカン号」の2つの方法があります。
徒歩で滝へ!自然を満喫する道のり
養老駅から養老の滝までは約4.5km、徒歩で約50分かかります。
- 道のりの特徴:
- 滝までは全体的に上り坂が続きます。
- 最初は川沿いの舗装路ですが、徐々に坂道や石段・階段が増え、特に後半は傾斜がきつくなります。
- 快適な散策のためのアドバイス:
- 服装と靴:
- 動きやすい服装と、滑りにくい歩きやすい靴(スニーカーなど)を必ず着用してください。
- ヒールやサンダルは避けましょう。
- 水分補給:
- 約50分の道のり、特に上り坂が続くので、水分や軽食を持参することをおすすめします。
- 道のりの見どころ:
- 養老駅から滝までの道のり自体も楽しみましょう!
- 「こどもの国」や「養老天命反転地」といった公園施設、そして滝谷沿いの商店街「養老孝子坂」では、ひょうたん製品、養老サイダー、焼きたてのお団子など、地元ならではのグルメやお土産が楽しめます。
- 服装と靴:
無料シャトルカート「ヨロカン号」で楽々アクセス!
徒歩での移動が大変な方や、時間を節約したい方には、無料のシャトルカート「ヨロカン号」がおすすめです。
- 運行期間と曜日:
- 3月中旬から12月中旬までの土曜日、日曜日、祝日のみ運行。
- 運行時間:
- 10:00〜16:00の間、随時運行。
- 運賃:
- 無料
- 乗車定員:
- 運転手を除く5名
- ルート:
- 上り線:養老駅から養老公園内の妙見橋まで
- 下り線:養老公園内の松風橋から養老駅まで
- 途中下車はできません。
- 所要時間:
- 養老駅から妙見橋まで約10分。
- 妙見橋から養老の滝までは徒歩約10分。
- 特徴:
- 電気で動く環境に優しい車両で、時速20kmでゆっくりと走行します。
- 車窓から美しい景色(春は桜、秋は紅葉)を楽しめ、車内では養老町や養老公園の紹介動画も放映されています。
- 注意点:
- 荒天時や混雑時には運行制限や運休の場合があります。
ヨロカン号は、ご高齢の方や小さなお子様連れのご家族にとって、非常に心強い味方となるでしょう。
養老の滝訪問時のポイント

養老の滝への旅をより快適で安全なものにするために、いくつかのポイントがあります。
季節ごとの楽しみ方と注意点
養老公園は四季折々の美しい表情を見せてくれますが、季節によっては特別な準備が必要です。
冬の養老
- 12月中旬から3月中旬頃は、積雪や凍結の可能性があります。
- 車で訪れる場合は、冬用タイヤやチェーンの準備を忘れずに。
- 大雪時には、道路が通行止めになることもあります。
- 出発前に必ず養老公園の公式ホームページなどで最新の道路情報を確認してください。
- 観光案内所「親孝行のふるさと会館」も冬季は閉鎖されます。
公園の開園時間と休園日
- 開園時間:
- 通常9:00〜17:00
- 休園日:
- 毎週火曜日(火曜日が祝日の場合はその翌日)
- 年末年始(12月29日〜1月3日)
- 荒天時には臨時閉園、桜や紅葉シーズンには臨時開園することもあります。
- 訪問前に公式ホームページで最新情報を確認しましょう。
季節ごとの見どころ
- 春:
- 桜が特に美しい季節です。
- 秋:
- 紅葉が見事!
- 養老せせらぎ街道や不老ヶ池周辺が特におすすめです。
快適な散策のためのアドバイス
- 服装と靴は重要!:
- 養老の滝への道は上り坂や石段が多いので、動きやすい服装と、滑りにくい歩きやすい靴(スニーカーなど)は必須です。
- ヒールやサンダルは避けましょう。
- バリアフリー情報:
- 養老公園全体はベビーカーや車椅子での利用が可能ですが、滝までの道のり後半は石段が多く、ベビーカーでの通行は困難です。
- 小さなお子様連れの場合は抱っこひもがあると安心です。
- 車椅子での滝へのアクセスは迂回路を利用すれば可能という情報もありますが、事前に養老公園事務所(0584-32-0501)に問い合わせることをおすすめします。
- 公園全体を楽しもう!:
養老の滝だけでなく、養老公園には他にも魅力的な施設がいっぱい!- 体験型アート空間「養老天命反転地」
- 子供向けの大型遊具がある「岐阜県こどもの国」
- パターゴルフ場、テニスコート
- 飲食店やお土産店が集まる「楽市楽座・養老」
- 不老長寿の伝説が残る「菊水泉」(日本の名水百選)
- ハリヨが生息する「不老ヶ池」
- 「養老神社」「養老寺」など、歴史的な見どころも豊富です。
様々な年齢層や目的に合わせたモデルコースも提案されているので、参考にしてみてくださいね。
まとめ
名古屋駅から養老の滝への旅は、公共交通機関でも自家用車でも楽しめます。
電車ならJR関西本線経由が最もお得です。
養老駅からは、徒歩で自然を満喫するか、無料の「ヨロカン号」で楽々移動するかを選べます。
車なら約1時間で到着しますが、滝までのアクセスを考えると有料駐車場も検討する価値があります。
予算、時間、体力、同行者の状況に合わせて、最適な方法を選んでくださいね。
次に、事前の準備と情報確認を忘れずに。
特に冬の時期は、積雪や道路閉鎖の可能性があるので、出発前に必ず最新の気象情報や道路情報、公園の開園状況を公式ホームページでチェックしましょう。
滝への散策路は上り坂や階段が多いので、動きやすい服装と滑りにくい靴は必須です。
最後に、養老公園全体を満喫する視点を持ってください。
養老の滝は広大な養老公園の一部に過ぎません。
時間があれば、「養老天命反転地」や「岐阜県こどもの国」など、他の魅力的な施設も巡って、養老の奥深い魅力を存分に体験し、充実した一日を過ごしてください。
コメント