標高1,500メートルに位置する上高地は、日本を代表する山岳リゾートです。
初心者でも気軽にハイキングが楽しめる人気スポットですが、気候は平地と大きく異なり、服装選びを間違えると寒さや暑さで快適に過ごせません。
この記事では、春から秋にかけての上高地の気候に応じたハイキング服装と持ち物を、季節ごとに分かりやすく解説します。
上高地の気候と服装の基本

上高地は、松本市よりも標高が約1,000メートル高く、気温は年間を通して5~10℃低いのが特徴です。
特に春・秋は朝晩の冷え込みが厳しく、夏でも早朝は10℃を下回ることがあります。
服装の基本は次のとおりです:
- 脱ぎ着しやすい重ね着(レイヤリング)
- 速乾性・通気性・保温性を考慮
- 山の天気に備えた雨具・防寒具の準備
- 歩きやすい靴・両手が空くリュックの装備
季節別|上高地ハイキングの服装目安

月 | 気温(平均) | 服装の目安 |
---|---|---|
4月 | 7.4℃ | フリース・ダウンジャケット・厚手のパンツ・手袋・ニット帽 |
5月 | 14.3℃ | ウィンドブレーカー・薄手フリース・帽子・長ズボン |
6月 | 17.1℃ | 長袖シャツ・軽量上着・帽子・雨具 |
7月 | 21.2℃ | Tシャツ+羽織り・キャップ・虫よけ対策・雨具 |
8月 | 22.4℃ | Tシャツ・ハーフパンツ+タイツ・薄手の上着 |
9月 | 17.3℃ | フリース・長ズボン・帽子・手袋(朝晩) |
10月 | 12.7℃ | ダウンジャケット・ニット帽・手袋・ネックウォーマー |
11月 | 9.7℃ | 真冬の服装(防寒重視)・積雪の可能性あり |
服装のポイント①|重ね着で体温調節を
上高地は日中と朝晩の寒暖差が大きく、また散策中に体温が上がることもあるため、重ね着(レイヤリング)が基本です。
おすすめの組み合わせ:
- インナー: 吸汗速乾性のあるベースレイヤー
- 中間着: フリースや薄手ダウン
- アウター: ウィンドブレーカーやレインウェア(防風・防水性あり)
服装のポイント②|靴は滑りにくく防水性のあるものを
上高地のハイキングコースは整備されていますが、砂利道やぬかるみも多く見られます。
- 晴天時: 履き慣れたスニーカーでも可
- 雨天・長距離: トレッキングシューズやハイキングシューズがおすすめ
- 防水スプレーの併用も有効です
服装のポイント③|帽子と紫外線対策は必須
標高が高い上高地では紫外線が強く、日差し対策が欠かせません。
- 夏: 通気性のよいキャップやハット
- 春秋: 防寒用のニット帽や耳あて付き帽子
- 撥水性素材の帽子で雨にも対応可
服装のポイント④|雨具を必ず持参しよう
山の天気は変わりやすく、突然の雨も珍しくありません。
- 短時間の散策: 折りたたみ傘、ポンチョ
- 長時間のハイキング: レインウェア(上下分かれたタイプ)+キャップ
- レインウェアは防風・防寒としても活躍
服装のポイント⑤|両手が空くリュックを活用
ハイキングでは、両手が空くリュックが安全で便利です。
- 目安サイズ: 15~25L
- 持ち物例:
- 雨具、防寒具
- 飲料・軽食
- カメラ・マップ
- 虫除け・日焼け止め
※キャスター付きの荷物は非推奨。
未舗装路では破損の恐れあり。
登山エリアに行く場合はヘルメットの着用も検討

上高地から涸沢・穂高岳・槍ヶ岳などへ登る場合は、落石・滑落対策として登山用ヘルメットの着用が推奨されています。
安全な登山のため、事前の準備を怠らないようにしましょう。
まとめ|快適な服装で上高地ハイキングを楽しもう
上高地では、美しい自然を満喫できる反面、気温や天候が変わりやすいため、しっかりとした服装と装備が求められます。
季節に応じた重ね着、歩きやすい靴、帽子や雨具などの基本装備を整え、安全かつ快適なハイキングを楽しんでください。
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