2020年の2/24〜2/29に、小笠原諸島へバードウォッチングしに行ってきました。
行った当時はまだ学生で、大学院1年生です。
大学生活6年の中で最大規模の鳥見なので、今更ですが記憶が風化しないよう綴っておきます。
小笠原諸島でバードウォッチングする方の、参考になれば幸いです。
24日 おがさわら丸
小笠原諸島 父島へ向かうため、東京都の竹芝桟橋へ。
竹芝桟橋は、八丈島や大島といった離島への入口となる旅客ターミナルの1つです。
離島の中でも、最も遠い小笠原諸島へ向かうと思うと心が踊ります。
午前11時に出港し、ここから約24時間オフラインの世界です。
鳥見したり、同行したメンバーと持参したボードゲームで遊んだりして、この日を終えました。
ちなみに、同行したメンバーの専門はバラバラです。
詳細は以下の通り。
- 鳥:私
- 水生生物(特に魚):1人(超ガチ)
- 植物:1人
- 古生物,爬虫類,両生類:1人(超ガチ)
- 植物:1人
- 星:1人
- 化学分析:2人
仲間のおかげで、めっちゃ勉強になりました。
滅多に行けない場所なので、鳥屋だけでなく様々なジャンルの人と行った方が持ち帰れるものが多いですね。
【超重要】おがさわら丸での過ごし方
おがさわら丸は、基本的にオフラインです。
航行中、有人の離島に接近するとオンラインになるときがありますが、その程度でしかありません。
つまり、暇つぶしのアイテムを持って行く必要があります。
鳥屋は日中の間、暇になることがありませんが、夜は考えなくてはなりません。
私は仲間とボードゲームをしたり、おがさわら丸を探検したりと、あらゆる手段で暇をつぶしました。
おがさわら丸に乗船するときは、往復48時間のオフライン環境で具体的に何をするか決めておきましょう。
25日 父島上陸
起床後、支度して双眼鏡とカメラを持ってデッキへ。
クロアシアホウドリの乱舞,群れのミナミハンドウイルカによるジャンプ,ザトウクジラのブリーチングなど、到着してないのに満足感で溢れています。
鳥を見ていると、乗客も次々にデッキに出てきました。
当然のように何がいるかを聞かれ、アホウドリ類の解説コーナーが開幕…笑
他の乗客と鳥に関する様々な話をし、大いに盛り上がりました。
これも良い経験ですね。
午前11時に、父島の二見港へ到着。
下船すると、今回お世話になる宿のオーナーが出迎えてくれました。
その後、荷物を宿に置かせてもらい、まずは小笠原ビジターセンターへ。
小笠原ビジターセンター
父島,母島で見られる生き物を予習します。
鳥屋ということで、気になるのは鳥の剥製。
アカガシラカラスバトにメグロ,オガサワラノスリなど、見たい鳥ばかりです。
憧れの鳥ばかり…!!
全て見られることを期待して、ビジターセンターを後にします。
仲間と別れ、ビジターセンター近くの砂浜で鳥見開始です。
奇跡の鳥見
ムナグロが波打ち際で休息している中、一羽だけ見慣れぬ鳥が防波堤にいました。
シジュウカラガンです。
「えっ…、えっ…!? なんで!?」と思うばかり。
これを見てすぐに識別できた自分に拍手を送るとともに、戸惑いも隠せない、そんな感想です。
まさか、シジュウカラガンにお目にかかれるとは…。
脳汁が出すぎて、すでに帰れる気分になりました。
ビジターセンターの剥製を見て、絶対に見てやると意気込んだのはなんだったのやら笑
その後、キョウジョシギや本土のスズメのごとく生息するイソヒヨドリを横目に、お昼ご飯を食べました。
ランチ:波食波食
仲間と合流し、訪れたのは「波食波食」。
アオウミガメの刺し身を堪能できるお店です。
注文したのは当然、アオウミガメの刺身定食。
ウミガメの刺身は臭みがなく、馬刺しに似た感じ。
冷凍してあったので、臭みが出にくかっただけかもしれませんが、かなり美味しかったです。
食後は、釣りガチ勢組と園館組に分かれて行動。
私は後者なので、小笠原水産センターへ。
小笠原水産センター
小笠原水産センターは、日本の水族館の中でもトップクラスに訪れにくい水族館です。
週に一回しか航行しない船に、往復48時間も乗らないといけませんからね…。
そんな場所へ実際に足を運べているので、自然と期待が膨らむというものです。
水槽の内装はシンプルで、解説は手書きのスタイル。
館内の雰囲気は、竹島水族館や桂浜水族館と近いものを感じます。
他では展示していなさそうな標本も揃っており、見ごたえ抜群です!!
これが入館無料なんて、とち狂っていますね…。
もちろん、褒め言葉です。
ちなみに、外にはウミガメのプールもあります。
小笠原諸島において、極めて身近な存在なのが分かりますね。
水産センターを後にし、続いて小笠原海洋センターへ。
小笠原海洋センター
小笠原海洋センターは、小笠原諸島の水生生物、主にアオウミガメやザトウクジラの保全,調査をするために建てられた施設です。
パネル展示のエリアと生体展示のエリアに分かれており、どちらも魅力で溢れています。
ちなみに、こちらも入館無料です。
パネル展示
パネル展示では、捕鯨,鯨類の生態,世界のウミガメ類の繁殖などが解説されていました。
ウミガメ類の剥製も多く、ウミガメの甲羅に潜り込める展示は特に面白かったです。
生体展示
生体展示と言って良いのか分かりませんが、ネットのかかった水槽全てにウミガメ類が入っています。
ネットが避けられている水槽では、ウミガメ達が顔を出していました。
1カップ100円で、彼らに餌をあげることも可能です。
子どもがいたら、絶対にやってますね。
展望台
仲間と分かれ、眺望の良い展望台へ。
キレイな景色を見られるのは良いのですが、本題はそこではなく周囲の環境が草原である点。
狙うはもちろん、小笠原固有亜種ハシナガウグイスです。
ウグイスなので、観察難易度も撮影難易度もSS級。
おまけに夕暮れ時なので、難易度はSSSといっても過言ではないでしょう。
探しに探しウロウロした結果、ようやく地鳴きを聴くことができました。
しゃがんでじっと待っていると、草の隙間からギリギリ発見!!
翼長より尾長の方が長いですが、観察レベル&この写真からはなんとも…。
しかし、名前の通り細長い嘴はよく分かりました!!
また、亜種ウグイスと足の色を比較して、淡色なのも既知の通り。
いや〜面白い!!
次は囀るシーズンに行きたいですね。
とびうお桟橋:シロワニとマダラエイ
夕食後に、シロワニとマダラエイの聖地「とびうお桟橋」を訪れました。
とびうお桟橋は本来、観光の船や漁船が係留するのに利用される桟橋です。
しかし、夜になると雰囲気は変わり、シロワニとマダラエイが海底を泳ぎ回ります。
シロワニは名前に「ワニ」と付いていますが、見た目通りサメの仲間です。
IUCNのレッドリストではCR(深刻な危機)に該当しており、いわゆる絶滅危惧種に指定されています。
温かい海域にしか生息しておらず、日本では小笠原諸島でしか見ることができません。
こんなに貴重なサメが、こんなにも近くで見られるなんて小笠原のポテンシャルの高さを伺えますね。
シロワニとマダラエイの動画もあるので、ぜひこちらも合わせてご覧ください!!
26日 ハートロックツアー
この日は島内を歩き回るため、ハートロックツアーに申し込みました。
ハートロックツアーとは、ハート型に見える岩の頂上を目指すトレッキングツアーのことです。
ちなみに、ハートロックは通称であり、本来は千尋岩と呼ばれています。
全行程が生態系保護地域に指定されているため、ガイド同伴でないと行けません。
林内を歩き回るためには、必然的にこのツアーを申し込む形になります。
ハートロックツアーの詳細
我々だけでなく、他のグループも一緒に林内へ入りました。
林内に入り、目に飛び込んでくるのは固有の植物!!
自分の専門分野ではないですが、明らかに本土の植物とは異なるものが生えていて驚きです。
特にシマウツボは珍しく、小笠原固有の寄生植物。
小笠原諸島の中でも本当に限られた場所にしか生息しておらず、環境省レッドデータだと絶滅危惧1A類に分類されています。
また、植物だけでなく、戦跡も多く残されていました。
皆さんご存知の通り、小笠原諸島は第二次世界大戦で米軍と激しく争った舞台です。
その戦跡の数々が、風化しつつも生々しく残っていました。
植物や戦跡を見ながら先へ進むと、ツアーで最も見たかったものが目の前に…!!
赤ぽっぽこと、アカガシラカラスバトです。
アカガシラカラスバトは、小笠原の固有亜種で絶滅が危惧されています。
2018年時点で約600羽まで回復しましたが、2005年当時はわずか30-40羽ほど…。
今後も域外飼育の知見を活かしつつ、保全されることを期待します。
その後も、ガイドさんが植物や戦跡を紹介したり、なぜか私が鳥を解説したりとツアーを続行。
無事に、ハートロックの頂上まで到着しました。
眼の前に広がるのは、広々とした大海原。
心が洗われる美しさです…!!
まぁ、撮影し忘れましたが。
岩壁だけは撮影したので、これで勘弁してください。
撮影し忘れていたのも理由があり、鳥を探していたからです。
狙うはもちろん、オガサワラノスリ。
空を見渡しやすい環境なので、当然ですね。
しかし、見つけつことができず、帰路に就くことに。
帰りの道中も空を見上げながら、必死に探していると…
高空を飛翔するオガサワラノスリがいました!!
しかも3羽。
The証拠写真ですが、全然良いです!!
初めての小笠原なので、見られただけで勝利と言えるでしょう。
その後、ウキウキで林内から脱出し、宿に戻りました。
オガサワラオオコウモリ探し
夕食を食べ、釣り組とオガサワラオオコウモリ組に分かれます。
私は後者なので、夜の探検へ。
怪しい場所を探していると、夜ならではの生きものが見つかりました。
どちらも夜行性かつ外来種です。
アシダカグモは本土にも分布していますが、本来の生息地はインドと考えられています。
今では世界中に広まっており、逆にすごいと思ってしまいますね…。
良くないんですけどね。
小笠原諸島に生息するヤモリは、オガサワラヤモリと呼ばれています。
名前にオガサワラと入っているのに、実は外来種という…。
ややこしいこと、この上ないですね。
その後もオガサワラオオコウモリを探しますが、見つからず…。
諦めて釣り組と合流します。
釣り組は、釣果が良かったようです。
識別も釣りもうまい、魚のエキスパートの彼はさすがですね。
宿に戻って、その彼が魚を洗っていると「月曜から夜ふかし」のスタッフがやってきました。
行きのおがさわら丸で同じ便に乗っていることには気付いていましたが、まさかインタビューされるとは…。
その後、その魚をみんなで頂いて、この日は終わりです。
27日 母島上陸
他のメンバーが寝ている中、古生物大好きマンを連れて母島へ!!
狙うはもちろん、メグロです。
期待はしていましたが、コンディションが良いとは言えません。
雨が降りしきっており、行きの航路探鳥も断念するほどなので…。
母島に到着しても雨天は変わりませんでした。
とはいえ、諦める理由にはならないので、鳥見開始です。
外来種と戦跡
林内に入り、最初に気になるのは外来種の数々。
道をドブネズミが頻繁に横切り、アフリカマイマイが林道を占拠しています。
アフリカマイマイは戦前に薬用として持ち込まれましたが、大発生…。
今では、その辺でゴロゴロ転がっています。
写真の通り、TGの縦の長さと同サイズ。
巨大なカタツムリというのが、よく分かってもらえると思います。
外来種を見つつ林内を歩いていくと、母島でも戦跡の数々を目の当たりのできました。
戦跡の中でも、特に目立っていたのがコレです。
静沢101高地防空砲台と呼ばれるもので、林内から海に向かって打ち込んでいたようです。
これまでは戦跡の欠片を見るに過ぎなかったですが、さすがに生々しすぎますね…。
戦跡を見ながら歩みを進めていると、やっと目の前に鳥が来ました!!
オガサワラヒヨドリとメグロ
亜種オガサワラヒヨドリです。
本土のヒヨドリより黒みが強いらしいですが…。
雨&林内の暗い環境下で撮影したものなので、なんとも言えないですね。
ヒヨドリを観察している最中、とある声が聞こえてきました。
本土でも馴染み深い、メジロの声です。
今回のお目当て、メグロはメジロの群れに混ざって行動します。
私の近くまで接近してきたメジロの群れを注意深く観察していると…
いました。
日本の固有種で小笠原諸島にしか生息していない、メグロです。
雨,林内,高速の被写体、この三要素を兼ね備えた状況で証拠写真を撮影できた自分を褒めたいですね。
これで、小笠原諸島の陸域で見たかった鳥を制覇!!
今帰っても後悔しないぐらい、高い満足度です。
ちなみに・・・
この数カ月後に、オガサワラカワラヒワが種分化する論文が発表されました。
次は、こちらも狙いたいですね。
父島行きの船の時間が迫ってきたので、林内から脱出して港へ。
航路探鳥 in ははじま丸
9時半着,14時出発なので、滞在時間は短かったですが、濃厚な時間を過ごすことができました。
帰りの便は晴れてくれたので、航路探鳥の開始です。
愛想の良いカツオドリが船と並んで飛んでくれましたが、煙にまみれて良い写真は撮れず。
せっかく近かったのに残念です。
宿に戻ってゆっくりしていると、宿のオーナーからBBQのお誘いがありました。
BBQ
前日にハートロックツアーに同行した、他のグループも一緒にBBQを楽しみました。
お肉だけでなく、カジキなども焼いていただき感謝しかありません。
小笠原での、最後の夜を満喫しました。
28日 南島とホエールウォッチング
起床し、船に乗り込む準備をします。
船といってもおがさわら丸ではなく、PINK DOLPHIN!!
写真の通り、ピンクの可愛らしい船で南島を目指します。
南島とザトウクジラ
出港し、鯨類を探しながら南島へ向かいます。
南島とは、サンゴ礁の隆起と沈降によってできた島です。
沈水カルスト地形という地形に分類され、珍しいとのこと。
行きでは鯨類を見つけられず、南島に上陸です。
南島は珍しい地形というだけでなく、カツオドリ,オナガミズナギドリ,アナドリ,ウミガメ類の繁殖地になっています。
シーズンオフなので鳥はほとんどいなかったですが、鳥に気遣うことなく散策できるのは良いことですね。
島内で最も有名なポイント、扇池までやって来ました。
景観が良いのはもちろんですが、ヒロベソカタマイマイの化石がよく落ちているのもポイントです。
ヒロベソカタマイマイは1000年以上昔に絶滅した陸貝の一種ですが、そんな前に絶滅したカタツムリの化石がこんなにも綺麗に残っているとは!!
南島には扇池の他に、陰陽池という小さな池があります。
ここに小さな旅人が、羽を休めに来ていました。
タカブシギです。
春渡りの途中だったようですね。
南島で鳥は0だと思っていたので、いてくれただけでもありがたいです。
南島を脱出し、父島に戻りつつ鯨類を探します。
出発してすぐに、親子のザトウクジラが近くに来てくれました。
早速、ブローとペダンクルアーチを披露してくれました。
ペダンクルアーチ後、再び浮上してくることを期待して、しばらく海上で待機です。
すると、数分後に一頭のザトウクジラが豪快なブリーチング!!
おそらく先ほど出現した、親の方だと推測されます。
子どもが真似して跳ねるかもしれないので、いつでも撮影できるように揺れる船上で可能な限り体を安定させました。
すると、数十秒後に親子そろってブリーチング!!
親のブリーチングをしっかり撮影できました。
最終日にこんなお土産を頂いて良いのでしょうか?
逆にバチが当たっても文句が言えないぐらい、素晴らしいものを見させていただきました。
ホエールウォッチングを終え、宿に戻って帰宅する準備をします。
小笠原世界遺産センター
帰宅する準備を終え、少し時間が余ったので小笠原世界遺産センターへ。
小笠原世界遺産センターとは、小笠原諸島の価値や取り組みを発信している施設です。
小笠原諸島固有の陸貝やオガサワラハンミョウなどの域外保全も実施しており、保全管理の拠点としても機能しています。
この施設内で「すごい!!」と感じたのは、解説展示です。
専門用語をうまく噛み砕き、文字と図で分かりやすく説明しています。
それに加え、情報量があまりにも多いです。
「こんなに読んでる!!でも、飽きずになんとなく分かった気がする」といった感じになりますね。
ちなみに、葉山氏によるオガサワラノスリ研究のポスターも展示されています。
博物館や動物園,水族館で研究成果を隅々まで読む私のような人には、たまらない展示です。
学会のポスター発表と違って、すぐに質問できないのは難点ですが、めっっっっちゃ面白いので絶対読んでくださいね。
【コラム】
ビジターセンターと世界遺産センターは役割が似ていますが、管理者が違います。
乗船と別れ
宿に戻り、荷物を持って二見港へ移動します。
その道中で、島寿司を購入しました。
島寿司とは?
島寿司とは、醤油ベースのタレに漬け込んだ切り身を、酢飯で握った八丈島の郷土料理です。
わさびは使わず、からしで食べるのが特徴。
慌てすぎて写真を撮り忘れた…。
ザックを背負って寿司を持ち、いよいよ乗船直前。
二見港で宿のオーナーはもちろん、一緒にハートロックツアーを回った他グループとも写真を撮りました。
いよいよ乗船し、最上階のデッキへ向かいます。
そこにはすでに、多くの乗客で埋まっていました。
みんな思っていることは同じようで、心からのお別れの挨拶をするために集まっています。
港には、父島に存在する民宿のオーナー達がズラリと並んでおり、見送る者達と立ち去る者達が向かい合っている状況です。
おがさわら丸が動き出した瞬間、互いに手の振り合いが始まりました。
しかし、それだけで終わらないのが小笠原クオリティ。
船でおがさわら丸を追いかけながら手を振ったり、海に飛び込んで別れを表現してくれたりと、お別れの挨拶に対する本気度が違いました。
そんなの感動するに決まっています。
なんて、心の温かい島なんでしょうか。
ウルッときたのは、私だけではないと容易に想像つきます。
まごうことなき、最高のグランドフィナーレでした。
航路探鳥とランチ
余韻に浸る間もなく、本日の第2ラウンドが開始。
鳥を探しつつ、島寿司と持参した蒙古タンメンを平らげます。
とはいえ、集中力が続いたのは食後の1時間ほど。
緊張の糸が切れたのか、血糖値スパイクなのかは分かりませんが、気絶する勢いで睡魔に襲われました。
ハードに生きもの探しをした代償でしょう。
早々に切り上げて、眠ることにしました。
29日 最後の鳥見
夜明け前に起床し、早めに鳥見スタートです。
実はハートロックツアーで同行した他グループと、一緒に鳥見する約束をしていたので、早めに準備をしていました。
日がもう少し登ったタイミングで、その方々と合流して鳥見開始です。
早々に、コアホウドリと遭遇。
見事なダイナミックソアリングを披露してくました。
他にもクロアシアホウドリはもちろん、アホウドリ,カツオドリ,ミズナギドリspなどが出現。
到着する気配が強まってきたので、片付けていつでも出られる状態にしました。
余った時間で、船内で販売されている島塩ソフトクリームを食べながら外を眺めます。
塩の主張が強すぎて、私の好みではありませんでしたね…。
大量にかかっている箇所と、ソフトクリームだけの箇所に分かれていなかったのがいけなかったのでしょう。
無類の塩好きには、たまらない代物かもしれません。
なんやかんかしているうちに、ゴール目前となりました。
接岸中に荷物を持って列に並び、下船開始のアナウンスとともに外へ。
竹芝桟橋に降り立った時点で、今回の旅は終了です。
本当に良い経験になりました。
見られた鳥
竹芝桟橋,航路,小笠原諸島で見られた鳥をまとめています。
シジュウカラガン | オオミズナギドリ | ウミスズメ |
ヒドリガモ | アナドリ | ミサゴ |
マガモ | カツオドリ | オガサワラノスリ |
オナガガモ | カワウ | ハシブトガラス |
コガモ | アオサギ | オガサワラヒヨドリ |
ホシハジロ | ダイサギ | ハシナガウグイス |
キンクロハジロ | チュウサギ | メグロ |
スズガモ | オオバン | メジロ |
カンムリカイツブリ | ムナグロ | ムクドリ |
アカガシラカラスバト | タカブシギ | ジョウビタキ |
コアホウドリ | キョウジョシギ | イソヒヨドリ |
クロアシアホウドリ | ミツユビカモメ | スズメ |
アホウドリ | ユリカモメ | ハクセキレイ |
計39種類でした。
町中を歩いていた烏骨鶏を入れれば40種ですが、まぁいいでしょう笑
哺乳類は、ミナミハンドウイルカ,ザトウクジラ,ドブネズミ,ヤギの4種です
後半2つは外来種ですけどね…。
総評としては、少なめな結果です。
というのも、航路探鳥にてデッキへ出られなかったタイミングが多かったからでしょう。
揺れが激しかったり、雨が降ったりと様々な要因で中断することに。
こればっかりは運ですね…。
別の航路でリベンジします!!
最後に
最後に、小笠原諸島へいつか行きたいと考えている学生に伝えたいことがあります。
学生のうちに、何が何でも小笠原へ行ってください。
学生は、長期休みを自由に使えるラストチャンスです。
特に大学生にとっては。
小笠原諸島は移動の都合上、絶対に1週間空けないといけません。
社会人になってからだと、1週間空けるのはかなり難しいです。
可能なタイミングがあっても、体力的に諦める人を多く見ています。
そうならないためにも、学生のうちに行っておいた方が良いです。
金銭的な理由で難しいのは、もちろん分かります。
削るところ削っても、15万はかかるでしょう。
でも、貯められる金額であるのは間違いありません。
苦学生の私ですら、行けたほどです。
小笠原諸島に思いを馳せる方々は、ぜひ検討してみてください。
最後まで付き合っていただき、ありがとうございました!!
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