ジオパークをご存知でしょうか?
ジオパークとは、地質学的に国際的な価値がある場所で、ユネスコが推し進めているプログラムの一つ。
世界遺産の地質学版って感じです。
その一つに伊豆半島も入っており、伊豆半島ジオパークと呼ばれています。
ジオパークを構成する要素をジオサイトと言いますが、伊豆半島でその一つが河津七滝です。
河津七滝の迫力ある滝と、回り方について紹介します。
河津七滝とは?
河津七滝とは、河津町に位置する河津川にある滝の総称です。
読み方が特殊で、「河津七滝」と読みます。
初見で読める方がいらっしゃるのでしょうか…?
その名の通り滝が7つあり、片道1時間ほどで回ることができます。
一番南にある大滝と、一番北にある釜滝の距離は約1km。
遊歩道や解説板も整備されており、学びながら楽しく回ることができます。
河津七滝の回る順番
上述した通り、河津七滝には7つの滝があります。
回り方について、「この順番じゃないとダメ!!」というのはありません。
好きな順番で回ればOKですが、こだわりが無いなら以下の順番で回るのがオススメです。
大滝→出合滝→カニ滝→初景滝→蛇滝→エビ滝→釜滝
車で訪れる方には、特にオススメの回り方です。
駐車場から近い場所から足を運び、迫力満点の釜滝で締めくくる。
シンプルですが、満足度の高い回り方だと思います。
大滝
最初に訪れるのは、大滝です。
落差30m,幅7mの滝で、河津七滝の中で最大規模となります。
豪快に流れ落ちる様は凄まじく、初見の方はガッチリとハートを鷲掴みにされることでしょう。
近くに温泉もあり、大滝を見ながら入浴することもできます。
滝の飛沫を浴びながら入浴…。
最高じゃないですか…。
そんな天にも登りそうな日帰り温泉の名は、天城荘。
詳細はこちらへ。
出合滝
次に待ち受けるのは、出合滝です。
その由来はいたってシンプル。
河津川本流と、支流の荻野入川が合流するからです。
そして、その周囲を彩る柱状節理も忘れてはいけません。
後で詳しく説明しますが、柱状節理はマグマが冷えて固まることでできる、柱状の割れ目のことを指します。
これぞジオサイト。
大滝でも柱状節理はありますが、どうしても滝に目がいってしまいます。
出合滝では柱状節理をしっかり見ることができ、この先に待ち構えている滝への期待感が高まるはずです。
カニ滝
続いてカニ滝です。
カニ滝を取り囲む柱状節理がカニの甲羅のように見えるため、この名が付きました。
しかし、台風によってカニの甲羅のような柱状節理が崩壊。
今では、カニの甲羅らしさを感じにくくなっています。
また歩けるスペースが広く、テーブルと椅子も設置されているため、休憩にはもってこいの場所です。
さらに、夏にはライトアップされた幻想的なカニ滝を見ることができます。
崩壊してもなお、神々しく輝くカニ滝をぜひご覧ください。
初景滝
歩みを進めていくと、見えてくるのが初景滝。
河津七滝のポスターなどで、最も目にする機会の多い滝です。
人によっては、初景滝だけ見る人もいるそうな。
さらに「伊豆の踊子」に登場する、踊り子と青年のブロンズ像が設置してあります。
小説に河津七滝は出てこないんですけどね…。
とはいえ、自然とマッチしたブロンズ像は素晴らしいの一言。
一緒に写真撮影しちゃいましょう!!
蛇滝
さらに奥へ進むと、見えてくるのが蛇滝です。
しょぼいと思われるかもしれませんが、蛇滝の本領は上流部とセットで見ることで発揮されます。
上流部は落ち口までクネクネと蛇行しており、蛇らしさを感じられます。
また、周囲の柱状節理が本物の蛇の鱗のように見えるのもポイントです。
これを踏まえて滝の落ち口を見ると、蛇が飛び出しているように見えませんか?
滝を全体的に見ると、実は大迫力。
そんな滝の紹介でした。
エビ滝
河津踊子滝見橋を越えると視界に入るのが、エビ滝です。
その名の通り、エビの尾びれに見えるからエビ滝とのこと。
確かに、腰が曲がっているように見えます。
少し想像力が試されるのは否めませんが…。
むしろ、自分でこの滝に相応しい名前を考えるのも楽しいかもしれません。
釜滝
最後を飾るのは釜滝です。
落差22mもあり、最後に相応しい迫力満点の滝。
名前の由来は、滝壺が釜の底に似ているからとのこと。
釜滝には展望デッキもあり、そこから滝全体を見ることができます。
しかし、一つ問題が…。
展望デッキに立つと、一瞬で服がビショビショになります。
私が訪れた時は雨が降っていたため、水量が増してそれはそれは大変なことに…。
濡れて困るものは、外に出さないようにしましょう。
滝以外も
河津七滝には、滝以外にも魅力的なものがあります。
その中でも、特にオススメなものを3つを紹介!!
河津踊子滝見橋
蛇滝とエビ滝の間にかかる橋が、河津踊子滝見橋です。
片塔式ウェーブ橋という吊り橋の一つで、全国的にも非常に珍しい吊り橋となっています。
片塔式という名の通り、塔を片方にしか設けていません。
そうすることによって、橋を高い位置に設置できるとのこと。
確かに、高さが変わることで見える景色も変化するので、面白いです。
ちなみに、蛇滝の蛇行しているところも見えるので、これも忘れずに見ておきましょう!!
柱状節理
柱状節理とは、溶岩が冷えて固まることで収縮し、その時に形成される柱状の割れ目のことです。
割れ目は六角形のことが多いですが、四角形や五角形,七角形や八角形のものもあります。
柱状節理は、河津七滝を代表するジオサイトです。
しっかりと目に焼き付けておきましょう。
ナチシダ
最後に紹介するのは、ナチシダです。
ナチシダとはシダ植物の一種で、大滝付近が自生北限地となっており、国の天然記念物に指定されています。
ちなみに周囲には、違うシダ植物も生えていたので識別する際は気をつけましょう。
河津七滝の無料駐車場
- 台数:60台
- 料金:無料
- トイレ:有り
河津七滝へ足を運ぶ際、車で行かれる方も多いでしょう。
そんな方にオススメなのが、この無料駐車場。
少し歩くだけで、最初に紹介した大滝へ行くことができます。
河津七滝周辺のオススメスポット
河津七滝周辺のオススメスポットも紹介します。
KawaZoo
KawaZooは、爬虫類専門動物園「iZoo」の姉妹施設です。
文字通りカエルを始めとする、両生類の専門施設になります。
日本のカエルはもちろん、外国のカエルも多数飼育。
一種一種丁寧に解説板が設けられているのも特徴です。
KawaZooの基本情報
料金 | 大人:1000円 小学生以下:500円 幼児:無料 |
住所 | 静岡県賀茂郡河津町梨本377−1 |
電話 | 0558363990 |
営業時間 | 10時〜16時半(最終入園16時) |
休館日 | 年中無休 |
駐車場 | 無料 |
公式HP | こちら |
わさび園 かどや
静岡といえば、わさびですよね。
せっかく観光に来たんですから、美味しいわさびを食べたいものです。
そんな方にオススメなのが、わさび園 かどや!!
4代に渡り、100年以上もわさびを作り続けているとのこと。
そんなわさびを贅沢に使用した、わさび丼やざるそばを食べることができます。
河津七滝に訪れた際は、ぜひお立ち寄りください。
わさび園 かどやの基本情報
値段 | 500円前後〜1300円くらい |
住所 | 静岡県賀茂郡河津町梨本371−1 |
電話 | 0558357290 |
営業時間 | 食堂:9時半〜14時(売り切れ次第終了) 店舗:9時〜17時 |
定休日 | 水曜日 |
駐車場 | 無料 |
公式HP | こちら |
まとめ
この記事をまとめると、以下の通りです。
- 河津七滝とは、河津川にある滝の総称
- オススメの順番は、大滝→出合滝→カニ滝→初景滝→蛇滝→エビ滝→釜滝
- 滝以外にも、河津踊子滝見橋,柱状節理,ナチシダもオススメ
- 河津七滝周辺のKawaZoo,わさび園 かどやもオススメ
河津七滝は、伊豆の大自然を感じられる場所です。
伊豆を観光する際は、ぜひ足を運んでみてください。
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