4泊5日でバードウォッチング旅行 ! in韓国

TOUR

2024年1月18〜22まで韓国へ行ってきました !

3回目の韓国。

今回、見られた鳥は101種類!!

この記事が韓国でバードウォッチングをする人や、旅行する人の助けになれば幸いです。

順天湾

順天湾

初日は移動だけなので、2日目からスタートです。

最初に訪れたのは、順天湾です。

順天すんちょん湾は韓国最大級のヨシ原が広がっており、ラムサール条約登録湿地の一つになっています。

そこに出現する干潟も広大で、ヒシクイやナベヅルなどのねぐらとしても利用されている場所です。

ハイイロチュウヒやクロハゲワシオオノスリといった猛禽類や、ツリスガラダルマエナガといった小鳥類が多く見られました。

ダルマエナガ

中でも、特に目を惹かれるのはマガモ・カルガモ・オナガガモ。

日本でも我々の生活圏のすぐ側で見られる鳥ですが、とにかく数が違います。

約7370㎡の畑の一区画で、マガモ約3万羽カルガモ約1万羽オナガガモ約5千羽が採餌していました。

カモの群れ

順天湾全体で、何羽いるんでしょうね…。

ちなみに餌を撒いていると思われるかもしれませんが、現地の方によるとそんな事実は無いとのこと。

順天湾のポテンシャルの高さが伺えます

華厳寺

華厳寺

次に訪れたのは、華厳寺ファオムサです。

華厳寺は、久礼郡馬山面マサンミョン黄田里ファンジョンリにある仏教寺院。

ここでの目的は、コウライバトです。

カワラバトに似ていますが、2本の翼帯背中から尾羽にかけて特徴的な模様をしています。

体色もカワラバトより、白みが強い印象です。

カワラバトを見慣れていたら、違いに気付けると思います。

華厳寺では3羽見られました。

日本では未記録となっているので、韓国で鳥を見る際は華厳寺も候補に入れてみてくださいね !

(いない時はいないそうです…。)

牛浦沼

牛浦沼

3日目は牛浦沼へ。

牛浦うぽ沼もラムサール条約登録湿地の一つ。

渡り鳥の中継地,越冬地としての役割だけでなく、非常に希少な植物「オニバス」も見られる貴重な湿地です。

さらに、特筆すべきはトキの存在。

牛浦沼にはトキ復元センターがあり、野生復帰したトキが牛浦沼を飛び回ったり、周辺で採餌したりする様子を観察できます。

また、ビジターセンターもあるので、牛浦沼の動植物や湿地としての特徴といった幅広い知識を得ることも可能です。

ビジターセンター

メインの沼にはヒシクイオオハクチョウその他カモ類が多く越冬していました。

上空をオジロワシやハイイロチュウヒが旋回したり、薮環境でダルマエナガやミヤマホオジロといった小鳥類がいたりなど、朝から晩まで鳥を見ていても飽きません。

少し寄り道

コウライアイサ

とある川へ足を運び、コウライアイサを観察してきました!

数百メートル先で遠かったですが、しっかりと識別できる写真が撮れているので満足です。

固城郡

固城郡

4日目は固城こそん郡からスタート !

固城郡の畑は、クロハゲワシの飛来地として有名な場所です。

クロハゲワシの多くはモンゴルとその周辺で繁殖しており、韓国へ越冬をしに飛来します。

私が訪れた時は約200羽が飛来していましたが、500羽以上になるのも珍しくないようです。

また、クロハゲワシに関する展示が飛来地の近くにあり、特設されたテント内で見ることができました。

そのテントにはこだわりが見られ、モンゴルの遊牧民が暮らす移動式住居「ゲル」を使用。

クロハゲワシ愛が感じられる場所でした。

クロハゲワシ
クロハゲワシ

巨済島

タンチョウ

固城郡を後にし、巨済島コジェトウへ‼

巨済島は韓国で2番目に大きい島です。

日本の対馬との距離が近く、日本との関係が深い場所でもあります。

そんな巨済島で、なんとタンチョウを見ることができました。

韓国の南部でタンチョウが飛来するのは非常に珍しく、現地の方のお話を聞くと「巨済島でタンチョウが飛来するのは初かもしれない。」とのこと。

現地のメディアにも紹介されていたみたいなので、その記事のリンクを貼っておきますね。

タンチョウの他にも、シベリアアオジやマヒワといった小鳥も多くて楽しかったです。

洛東江河口

いよいよ最終日!

最後に訪れたのは、洛東江なくとんがんの河口です。

前回、韓国へ訪れたときも最後に立ち寄った場所になります。

その理由は、釜山空港から約10kmという好立地な点‼

仕事のついでにも来れちゃう場所です。

自然と都会が融合したような場所で、高い建物が都会らしさを演出し、広大な干潟が自然の豊かさを提供しています。

千葉県の三番瀬や、愛知県の藤前干潟を思わせる干潟です。

「空港側の干潟なんて、そんなに鳥いないんじゃないの?」と思われたそこの方。

決してそんなことはありません‼

最初に目に入るのはツクシガモ

あまりにも個体数が多く、有明海にいる気分を味わえました。

他にもダイシャクシギが採餌したり、オジロワシが上空を旋回したりと飽きることありません。

また海岸林も優秀で、様々な小鳥を見ることができます。

特筆すべきはキバラガラ

日本では滅多にお目にかかれない鳥ですが、洛東江の海岸林に群れで生息しています。

キバラガラ

これらのように、5日全て洛東江でも問題ないくらい鳥がいるのです。

飛行機まで時間があるな…と思ったら、絶対に行きましょう‼

見られた鳥

5日間で見られた鳥は、以下の通りです。

キジ目:2種ハジロカイツブリセグロカモメミヤマガラス
コウライキジハト目:3種タカ目:10種ハシボソガラス
ウズラキジバトミサゴハシブトガラス
カモ目:22種コウライバトトビキクイタダキ
ヒシクイカワラバトオジロワシツリスガラ
マガンカツオドリ目:1種クロハゲワシハシブトガラ
ハクガンカワウハイイロチュウヒヤマガラ
オオハクチョウペリカン目:5種ツミキバラガラ
ツクシガモアオサギハイタカシジュウカラ
オシドリダイサギオオタカヒヨドリ
ヒドリガモコサギノスリエナガ
マガモトキオオノスリメジロ
カルガモヘラサギフクロウ目:1種ダルマエナガ
ハシビロガモツル目:5種ワシミミズクセッカ
オナガガモカナダヅルサイチョウ目:1種ミソサザイ
トモエガモマナヅルヤツガシラムクドリ
コガモタンチョウブッポウソウ目:1種ツグミ
オオホシハジロナベヅルカワセミジョウビタキ
ホシハジロオオバンキツツキ目:2種スズメ
キンクロハジロチドリ目:10種コゲラハクセキレイ
スズガモタゲリアカゲラビンズイ
ホオジロガモミヤコドリハヤブサ目:2種タヒバリ
ミコアイサダイシャクシギチョウゲンボウアトリ
カワアイサアオアシシギハヤブサカワラヒワ
ウミアイサクサシギスズメ目:33種マヒワ
コウライアイサハマシギモズイカル
カイツブリ目:3種ユリカモメミヤマカケスホオジロ
カイツブリズグロカモメオナガミヤマホオジロ
カンムリカイツブリカモメカササギシベリアアオジ

計101種類でした。

100超えは嬉しいですね…‼

ユーラシアカワウソを見られたり、ハクセキレイもホオジロハクセキレイが多かったりと日本とは全く違う鳥見で本当に楽しかったです。

韓国での写真を一部紹介‼

オオノスリ
ユーラシアカワウソ
カササギ
ワシミミズク
マナヅル
ヘラサギ
ホオジロハクセキレイ
シベリアアオジ
ヒシクイ

謝辞

仲介してくれたUさん

同行した皆様

我々の鳥見をサポートしてくれた韓国の皆様

ありがとうございました‼

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